「家具の手|天板シリーズ」
「家具の手」とは、家具メーカーが精密な家具加工械でパーツを作り、大工の手を借りて出来上がる新たな生活道具の提案。その第一弾「天板シリーズ」は、若葉家具が「天板」のみを製作(半製品)して、工務店が建築現場の端材や古材などを活用して「脚」をつくり、その家らしいテーブルに仕上げるという、工務店にしかできない製品。
天板の裏面には反り止め加工を施し、強靭なステンレス取付金物が付随していますので安心して、長く使っていただける「オリジナルテーブル」が作れる。2019年秋の展覧会「大工の家具づくり×家具屋の家づくり展」で、天板を若葉家具が製作し、大工が脚部をつくって完成する丸テーブルがリリース。
その後、試作検討を重ねて正式な製品化となった。若葉家具・家具メーカーが素材を加工して半製品として提供し、それを工務店や職人の手と材が加わることでプロダクトにするという工務店にしかできない、ものづくりの新しい在り方が「物語」として強みになってくれると考える。
小泉誠|家具デザイナー
1960年東京生まれ。原兆英・原光兆に師事した後、1985年にKoizumi Studioを設立。2003年東京国立市に「こいずみ道具店」を開設。武蔵野美術大学教授。2012年毎日デザイン賞受賞。2015年日本クラフト大賞受賞。箸置きから建築まで、領域に囚われず、素材の持ち味と、つくり手であるメーカーの特長を活かしたデザイン提案。現在は日本全国のモノづくりの現場を駆け回り、地域との恊働を続けている。
若葉家具株式会社|府中家具
伝統の府中家具メーカーとして長年婚礼家具を製品販売してきたが、現在の佇まいにあった家具開発として12年前にデザイナー小泉誠とkitokiブランド立ち上げ、現在も活動中。近年では同じく小泉氏とオリジナルブランド「間合」「思浮」「和温」などを開発し、2018IFFTでも発表。