“やちむん”など沖縄の魅力あるプロダクトを紹介
ビームスは“デザインとクラフトの橋渡し” をテーマにライフスタイル提案型の品揃えを誇るレーベルfennica(フェニカ)において、「ビームス ジャパン 京都」にてポップアップストアを開催する。伝統的な沖縄陶器である“やちむん”をはじめ、金細工や琉球紙を用いたプロダクトなど幅広く紹介。沖縄のクラフトの他にも23春夏シーズンのfennicaオリジナルの奄美大島で染色を行ったクラフトウェア等も用意。日々の暮らしを豊かにする品々を見ることができる機会となる。
陶藝玉城(沖縄県 大宜味村)
沖縄県大宜味村に2000年に築窯。國場陶芸にて8年間修業した玉城望と、小橋川昇の所で6年間修業した若子の夫婦で登り窯を使い製作。日常のうつわの他にシーサー等も手掛けており、「沖展」(沖縄県最大の総合美術展)を始め、数々の賞を受けている。
田村窯(沖縄県 大宜味村)
田村将敏・田村麻衣子夫婦で作陶される“田村窯”。読谷村の「北窯」で6年間の修行を経て2010年に独立。大宜味村の工房で作陶をしながら、5年の年月をかけて登り窯を自らの手で作り2021年完成。登り窯焼成での作陶に転換しつつ、やちむんの伝統的な技法をベースに新しい感性をプラスした器作りを続けている。
江口窯(沖縄県 本部町)
本部町崎本部に工房設立、2002 ~ 2003年に築窯。1994 ~ 2001年に人間国宝 金城次郎窯宮城須美子の下で修行。壺屋の沖縄伝統の手法でやちむんの原点ともいえる作りながらも、自由で伸びやか・ユーモラスな絵柄にも定評がある。2021年には金城次郎窯の共同窯にも加入し、様々な器を作り続けている。
金細工まつ(沖縄県 宜野湾市)
伝統工芸高岡銅器の現場で職人としての腕を磨いた上原俊展が製作する金細工(カンゼーク)まつ。傷みゆく琉球錫器と忘れられゆく錫細工(シルカニゼーク)、そして戦後沖縄文化を支えた鍋職人の現状に強く心を揺さぶられ2015年に工房設立。つくり続けてきた中でたどり着いたものづくりの重要な要素“ひと・もの・ところ”の密接な繋がりを大切に制作している。
TSUTO (沖縄県 豊見城市)
TSUTO(苞 / つと)とは、“包まれたもの、その土地の土産物”を意味することば。沖縄には「琉球紙」と呼ばれる、この島独自の紙の文化がある。それは、沖縄に生息する植物を用いて手漉きで作られる紙のことで、沖縄の風土、また歴史的要因により、世界にも比類なき素材といえる。TSUTOは琉球で生まれ育まれたこの文化を現代の暮らしに沿う形に表現し、この先へとつなぐ活動をしている。
知花花織 (沖縄県 沖縄市)
知花花織の特徴は、布の地に花のような文様が織り込まれていること。このような連続した幾何学模様を織り込んだ織物を紋織物と言い、華やかな文様のルーツは南アジアから伝わったものとも言われている。祭事の際にも知花花織の着物を着用して祭祀を行っており、その風習は現代にも受け継がれている。
fennica オリジナルアイテム
23年春夏fennicaでは初めてとなる完全オリジナルアイテムを製作。元々あるワークウェアや民族衣装からインスピレーションを受けオリジナルのデザインをおこし、縫製後の製品を最終的に鹿児島県の奄美大島にて泥染めに。奄美大島の泥染めは島に自生するテーチ木(シャリンバイ)をチップ状にして煮出し、1週間発酵させて染料を作る。その染料で染めた後に泥に入れることで木に含まれるタンニン酸と鉄分が化合し、独特の渋みのある色に染まっていく。島の大自然と人の手によって生み出されたアイテムは1着ずつ風合いも異なり、使用していくほどに色が落ちてくる過程も楽しみの一つとなる。
fennica
2003年“デザインとクラフトの橋渡し”をテーマに、日本を中心とした伝統的な手仕事と北欧をはじめ世界中から集められた新旧のデザインを融合したスタイルを発表。“less global, more local”という考えのもと、各地から集められたメンズ、ウィメンズのウェアはもとより、食器やインテリア、食品までを品揃えるライフスタイル提案型のレーベル。
「fennica pop-up store BEAMS JAPAN KYOTO」
開催 | 2023年4月13日(木)から2023年4月23日 (日)まで |
店舗 | ビームス ジャパン 京都 |