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ナボコフ、エリオットらが絶賛し、ルー・リードが師と仰いだ「新世代の代弁者」

デルモア・シュワルツの本邦初短編集『夢のなかで責任がはじまる』が河出書房新社より2024年7月22日(月)に発売される。本書はウラジーミル・ナボコフが、「アメリカ文学のお気に入りの6つの短編」として、サリンジャーの「バナナフィッシュ日和」などと並べて絶賛している。

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大恐慌時代の1937年に雑誌「パルチザン・レヴュー」で本作が発表されるや、時代の声を聴く「新世代の代弁者」として、若い読者を中心に熱狂的に受け入れられた。日本国内でも柴田元幸、坪内祐三、鮎川信夫などアメリカ文学の紹介者からこよなく愛された。

表題作のほか、若い作家たちが集うサークルでの群像劇『この世界は結婚式』、恐慌時代の中流ユダヤ人家庭の三世代の姿を描いた『生きる意味は子どもにあり』など、ニューヨークをおもな舞台に若者たちが抱える焦りと輝きをクールな筆致で活写した全8編を収録。「アメリカ文学史上の伝説的作家」による、待望の本邦初作品集となっている。

また、本書の序文をシラキューズ大学でシュワルツから文学、詩作を教わり、後の活動に大きな影響を受けたミュージシャンのルー・リードが手がけている。

俺は書いてみたかった。あんたと同じくらいうまい一文を。
俺が目指す山。俺のインスピレーション。
あんたは史上最高の短編を書いたんだよ。
夢のなかで。

――ルー・リード(本書「序文」より一部抜粋)

デルモア・シュワルツ / Delmore Schwartz

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アメリカの作家・詩人。1913~1966。ナボコフ、エリオットらがその才能を絶賛し、ソール・ベロー、鮎川信夫、ルー・リードなどに影響を与えた。短編集『夢のなかで責任がはじまる』、詩集『創世記』など。

ルー・リード / Lou Reed

1942年ニューヨーク州ブルックリン生まれ。1965年ヴェルヴェット・アンダーグラウンド結成。1972年ソロ活動に入る。2013年没。

『夢のなかで責任がはじまる』書籍概要

著者デルモア・シュワルツ
訳者小澤身和子
仕様四六変形判 / 仮フランス装 / 308頁
定価3,190円(税込)
ISBN978-4-309-20908-1
URLhttps://tinyurl.com/522277mm