Macbook Pro 2020で32bitアプリケーションは使用できるか?
8年間使用してきたMacbook Pro Retina 2012 Midがついに壊れて起動しなくなったので、最新のMacbook Pro 2020の13.3インチモデルを購入しました。
今まで使用していた2012モデルのMacbook Proでは32bitアプリケーションを使用する必要がある関係でMac OS Catalinaにはアップデートせず、Mac OS Mojaveを使用していましたが、最新のMacbook Pro 2020モデルには当然最新のMac OS Catalinaがプリインストールされています。なので、まず最初に32bitアプリが使用できるようにMojaveにダウングレードしようとしたのですが、2020モデルはCatalinaからMojaveへのダウングレードができないということを購入して初めて知りました。ネット上でMac OS Mojaveをインストールできるページに飛んでインストーラをダウンロードしようとしても、それすら受け付けてくれません。
購入前にそのあたりのことを確認しなかった自分が悪いのですが、使用できなくなったAdobe CS6シリーズやMicrsoft Office、プロジェクションマッピングに使用しているResolume Arena、JW-CAD.8.01b_for_Macなど、動かなくなった32bitアプリの数々を前に呆然としました。
それでも本当にどうにもならないのかとMacbook Pro 2020で32bitアプリを動かす方法を検索しましたが、検索に引っかかるのは2019以前のモデルでMojaveからCatalinaにアップグレードしてしまった場合のための記事ばかりで、2020モデルで32bitアプリを使用する方法は日本語はおろか英語でもほとんどヒットせず、ヒットしたわずかな記事も「諦めろ」という内容ばかり。それでも往生際悪く色々試してみた結果、Macbook Pro 2020モデルでも32bitアプリの使用は不可能ではないということが分かったので、いつもの記事とは主旨が異なりますが、同じように困っているクリエイターのために方法を残しておきます。
まず解決策として検索によく出てくるのがMac OSX 64/32ビットシステムを利用して、起動したいアプリを右クリックして「情報を見る」を選び、「32bitモードで開く」を選択するというものですが、出荷時の初期OSからCatalinaの入っている2020モデルは64bitにしか対応しておらず、アプリケーションの情報を見てもこのような選択肢はないので、当然この解決策は使えません。
次に Mac 上で 32bit アプリを使用するためのソフトである jBridgeMを試してみましたが、ダウンロード前の注意書きに Mac OS Catalina 10.15 には対応していないと明記されており、わずかな可能性にかけてダウンロードしてみたものの、インストーラが開けず、この解決策も不可。 ならば仮想環境上ではどうかと、MacでWindowsやLinux、旧 Mac OSを使用することができると有名な仮想環境ソフトのParallels desktop 15 for Macをダウンロード。インストールまではすんなりと進み、これはイケそうだと期待したのも束の間、仮想環境で走らせるOSの選択欄に旧 Mac OSが一つもなく、最新のMac OS Catalinaしか出てこない。ファイルから旧Mac OS のインストーラを選ぼうにも、2020モデルでは Mojave 等の旧 Mac OSインストーラのダウンロードですら受け付けてくれないのはすでに経験済み。そこで、他の人の旧モデルMacbook Airから外付けHDDに Mojave のインストーラをダウンロードさせてもらい、外付けHDDからParallels desktopにMojaveのインストーラを落とそうと試みたものの、「Mac OS Mojave インストール.app」は選択可能なデータとして認識されず。ならば、ターミナルからコマンドで直接インストールを実行させられないかと試してみたものの、これも受け付けてもらえず。結局断念して、Parallels desktopをアンインストール。ちなみに、Parallels desktop 15 for Macは14日間の試用期間の後自動でお金が引き落とされて購入される仕組みなので注意が必要です。しかもサブスクリプションなので解約しないとお金が支払われ続けます。