ジュネーブ ウォッチ デイズ 2026でレーザー刻印による視覚表現とチタンの可能性を提示
ブルガリが2026年9月2日から4日まで開催されるジュネーブ・ウォッチ・デイズ 2026で「オクト フィニッシモ ダズル」を発表した。新作はブルガリを象徴する素材のひとつであるチタンにレーザー刻印を施し、幾何学模様による錯視を生み出したタイムピース。時計の輪郭や面の境界を視覚的に曖昧にすることで、機能を持つオブジェクトとしての時計を、知覚や解釈を促すアートへと拡張している。
視認性を覆すオクト フィニッシモ
「オクト フィニッシモ ダズル」は、時計の視認性そのものを反転させるという発想から生まれた。チタン製のケース、ダイアル、ブレスレットを覆う幾何学模様が、「オクト フィニッシモ」特有のエッジやラインをカモフラージュし、時計のフォルムが模様の中へ溶け込むような視覚効果を生み出す。インスピレーションの源となったのは、自動車のテスト車両などに用いられる「ダズル迷彩」。細かな幾何学模様によって車体の輪郭をぼかし、形状を認識しにくくする手法を、径40mmの時計へと応用した。ダイアルから一体型ブレスレットまで模様が連続することで、それぞれの面の境界が曖昧になり、時計そのものが自らのデザインの中へ消えていくような印象を生む。一方で「オクト フィニッシモ」の特徴的なシルエットは残され、見せることと隠すことの間に独自の存在感を生み出している。
レーザー刻印が生む光とテクスチャー
幾何学模様には、ブルガリが自社で培ってきたレーザー彫刻技術を採用している。チタンの各表面へ高い精度で模様を刻むことで、繊細で規則的なテクスチャーを形成。刻印は単なる装飾としてではなく、チタンと光の関係を変化させ、時計の見え方そのものを再構築する要素となっている。搭載するのはBVL138超薄型機械式自動巻きムーブメント。厚さ2.23mmのムーブメントにマイクロローターを採用し、約60時間のパワーリザーブを備える。ケース厚は5.15mmで、「オクト フィニッシモ」が追求してきた薄型ウォッチメイキングの技術を継承している。
アートと建築との対話を継承
「オクト フィニッシモ」はこれまでも、アーティストや建築家とのコラボレーションを通じて時計というオブジェクトを再解釈してきた。リー・ウファン、マタール・ビン・ラヘジ、建築家妹島和世、安藤忠雄らとの取り組みでは、それぞれ異なる素材感や空間性、ミニマリズムの美学を時計へと展開してきた。「オクト フィニッシモ ダズル」では、その探究を視覚的錯覚と知覚の領域へと広げている。技術的な精度と芸術的な実験を重ねることで、時計を時間を示す道具にとどめず、見る行為そのものを問い直すオブジェクトとして提示している。
オクト フィニッシモ ダズル 製品概要
- プロダクト名:オクト フィニッシモ ダズル
- 品番:104382
- 価格:2,893,000円(税込)
- ケース径:40mm
- ケース厚:5.15mm
- 素材:サンドブラスト加工チタン
- ムーブメント:BVL138超薄型機械式ムーブメント 自動巻き
- パワーリザーブ:約60時間
- 防水:30m

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