東京・京橋を舞台に「写真」と「言葉」の対話をテーマにした作品制作プロジェクト
Tokyo Dialogue 2022-2024」は、京橋に120年余り本社を構える戸田建設と、京橋を含む東京駅の東側エリアで屋外写真祭を展開するT3 PHOTO FESTIVAL TOKYOが共同で2022年から3年間かけて実施するプロジェクト。このプロジェクトでは、毎年、写真家と書き手がペアとなり、京橋を舞台に「写真」と「言葉」で紡ぎ出す“対話”を通して、変わりゆく都市の姿を描き出す。
本年は写真家の伊丹豪、清水裕貴、木村和平、書き手の穂村弘、堀本裕樹、蜂飼耳の6名が参加。写真家が撮った写真作品に対して、書き手が短歌、俳句、詩で応答し、両者がコラボレーションした作品を屋外に展示するとともに、作品集を制作・発表する。
Tokyo Dialogue 2022 出展作家 / キュレーター
写真家:伊丹豪 × 歌人:穂村弘、写真家:清水裕貴 × 俳人:堀本裕樹、写真家:木村和平 × 詩人:蜂飼耳
伊丹 豪(いたみ ごう)
1976年徳島県生まれ。主な作品集に『this year‘s model』『photocopy』(共にRONDADE)など。2022年11月にはRONDADEから新しい作品集を出版予定。
清水 裕貴(しみず ゆうき)
1984年千葉県生まれ。武蔵野美術大学映像学科卒業。土地の過去や伝説をリサーチしながら風景写真を撮り、物語を立ち上げ表現している。第5回写真「1_wall」グランプリ受賞。2022年千葉市美術館「とある美術館の夏休み」展参加、PGIにて個展「微睡み硝子」開催。2018年から小説の執筆を開始。新潮社のR-18文学賞大賞受賞。2022年『花盛りの椅子』(集英社)を出版。
木村 和平(きむら かずへい)
1993年福島県生まれ。ファッションや映画、広告の分野での活動と並行して、作品制作を続けている。第19回写真「1_WALL」審査員奨励賞受賞(姫野希美選)。主な個展に「石と桃」(Roll、2022)、「あたらしい窓」(BOOK AND SONS、2020)、主な写真集に『袖幕』『灯台』(共にaptp)、『あたらしい窓』(赤々舎)など。
穂村 弘(ほむら ひろし)
1962年北海道生まれ。歌人。1990年に歌集『シンジケート』でデビュー。短歌のほかに、エッセイ、評論、絵本、翻訳などを手掛ける。著書に『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』『水中翼船炎上中』『野良猫を尊敬した日』など。2008年伊藤整文学賞、アルスエレクトロニカ・インタラクティブ部門栄誉賞、2017年講談社エッセイ賞、2018年若山牧水賞他を受賞。
堀本 裕樹(ほりもと ゆうき)
1974年和歌山県生まれ。俳人。俳句結社「蒼海」主宰。二松学舎大学非常勤講師。2022年度「NHK俳句」選者。句集『熊野曼陀羅』で第36回俳人協会新人賞受賞。第二句集『一粟』はじめ、又吉直樹との共著『芸人と俳人』、穂村 弘との共著『短歌と俳句の五十番勝負』、2021年2月に広瀬すず主演でドラマ化された小説『桜木杏、俳句はじめてみました』他、著書多数。
蜂飼 耳(はちかい みみ)
1974年神奈川県生まれ。詩人。立教大学文学部教授。詩集『いまにもうるおっていく陣地』で第5回中原中也賞、詩集『食うものは食われる夜』で第56回芸術選奨新人賞、詩集『顔をあらう水』で第7回鮎川信夫賞受賞。主な著書に、詩集『隠す葉』、文集『孔雀の羽の目がみてる』、書評集『朝毎読』、絵本『うきわねこ』(絵 / 牧野千穂)など。
小髙 美穂(おだか みほ)
写真を中心とする展覧会のキュレーションや、コーディネート、作家マネージメント、執筆を中心に、日本と世界をつなぐ様々なフィールドで活動している。2015年東京国際写真祭、2017年T3 Photo Festivalにて展覧会キュレーション。2019年表参道画廊での「家族系統樹」展キュレーション、2015年より国際写真賞「Prix Pictet」東京巡回展のコーディネート及びキュレーションを担当。
T3 PHOTO FESTIVAL TOKYOについて
T3 PHOTO FESTIVAL TOKYOは、「日本の写真文化 / 写真の未来について考える」をコンセプトに、写真展、学生プロジェクト、トーク&イベントの3つを柱に展開するフォトフェスティバル。 2015年に前身となる「東京国際写真祭」の開催を経て、2020年より東京駅・東側エリア(八重洲、日本橋、京橋)の公開空地を使った都市型屋外写真祭として実施。都市の壁面をメディアとして捉え、広く多くの人に無償でありながらも優れた写真作品と出会える場と、写真家にとって様々な展示方法に挑戦できる場を目指している。第4回目となる今年度は、2022年10月1日から10月30日まで開催。
(仮称)TODA BUILDINGについて
戸田建設は京橋一丁目で本社建替えを含む大規模開発を進めており、2024年に「(仮称)TODA BUILDING」を竣工し街区が生まれ変わる。都市再生特別地区、土地区画整理事業などの開発制度を活用し、建物低層部に京橋エリアの地域特性を活かした“新たな芸術文化の拠点”を形成。上層部はテナント専用ビジネスサポート施設を有するオフィスフロアで構成し、来街者や働く人がアートに出会う場を創出する。
「Tokyo Dialogue 2022-2024」プロジェクト概要
主催・企画 | 戸田建設(株)、T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO |
ディレクター | 速水 惟広(T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO) |
キュレーション | 小髙 美穂 |
編集 | 松本 知己(T&M Projects) |
デザイン | 中島 雄太(YUTA Design Studio) |