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「第43回 丸の内ストリートギャラリー」開催。舟越桂や名和晃平の新作を設置

三菱地所と彫刻の森芸術文化財団が展開するプロジェクト「丸の内ストリートギャラリー」では、芸術性豊かなまちづくりを目指して、1972年より丸の内仲通りを中心に、近代彫刻や世界で活躍する現代アーティストの作品を展示している。今年50周年を迎えるにあたり、このほど4年ぶりとなる新作の設置や、一部作品の入れ替えを行い、舟越桂や名和晃平、シャギャーン、中谷ミチコ、松尾高弘ら著名アーティストの作品が並ぶこととなった。なお、公式サイトでは、今回新作を展示したアーティスト4名のインタビュー動画を公開している。

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「第43回丸の内ストリートギャラリー」ロゴと作品ラインナップ

第43回 丸の内ストリートギャラリー

今回の「丸の内ストリートギャラリー」では、丸の内仲通りをメインに、近代彫刻の巨匠の作品や世界で活躍する現代アーティストの作品19点(現代作家による新作5点、継続作品2点、入れ替え作品12点)を展示している。

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作品マップ

展示アーティスト

H&P.シャギャーン、アギュスタン・カルデナス、イゴール・ミトライ、キム・ハムスキー、草間彌生、ジム・ダイン、ジュゼッペ・スパニューロ、澄川喜一、ティモ・ソリン、中谷ミチコ、名和晃平、パヴェル・クルバレク、バーナード・メドウズ、舟越桂、ヘンリー・ムーア、松尾高弘、三沢厚彦、ルイジ・マイノルフィ、レナーテ・ホフライト *五十音順

現代作家による新作(5点)
舟越桂 《私は街を飛ぶ》

舟越桂は、日本を代表する彫刻家のひとりである。人物の頭部には、教会、本、並木道が配され、記憶や思い、自然、個人の心の中にもある距離や空間的広がりを表している。パブリック作品としての希少さもさることながら、着彩されたブロンズ作品としては自身の初作品となる。作品が設置される場所の日の動きまでも考慮し着彩された人物像は、静謐さの中にも華やかさと上品さを感じ、時間や季節の移り変わりと共に、街の喧騒と静けさに寄り添いながら、通る人々に「記憶」や「想い」を語りかけるであろう。

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舟越桂 《私は街を飛ぶ》

中谷ミチコ《小さな魚を大事そうに運ぶ女の子と金ピカの空を飛ぶ青い鳥》

「魚の泳ぐ水をスカートで大事そうに運ぶ女の子は妊婦です。全ての人は胎児だったから、この作品の主は魚です。虚と実を行き来しながら、揺らぎの中で確かなモノを探すためには、やはり物質とそれが作りだす凹凸を手探りすることが自分には大切で、だから私は彫刻を作っているのだろうと思います。凹凸に起こる無数の反転が、見る人の身体を取り込みながら、作品と一人一人の間に結ばれる関係を"唯一のもの"とする場所にしたいと思いました。」

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中谷ミチコ《小さな魚を大事そうに運ぶ女の子と金ピカの空を飛ぶ青い鳥》

H&P.シャギャーン《Matching Thoughts》

本作品はアンリ・シャギャーンとピエール・シャギャーンが2004年にウィーンで制作した2枚の絵をもとに造られた立体作品である。当時の作品をベースに、単にビジュアルが目立つだけでないものを目指した。

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H&P.シャギャーン《Matching Thoughts》

名和晃平 《Trans-Double Yana(Mirror)》

3Dスキャンしたポリゴンの表面にエフェクトをかけ、そのデータを再び実体化する「Trans」は、2012年から続く彫刻作品シリーズ。人体モデルから読み取った情報が、質量をもつ物質に還元される過程において、流動性のある三次局面が生成され、情報データという表皮をまとった立像が形作られる。

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名和晃平 《Trans-Double Yana(Mirror)》

松尾高弘 《Prism“Dahlia+Peony”》
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松尾高弘 《Prism“Dahlia+Peony”》

大手町ビルのエントランス左右2か所に設置された、光のインスタレーション。花の結晶として形作られたオブジェクト群は、ダリアとピオニーによる連作であり、空間に与える情感を対比的に構築する。

「第43回丸の内ストリートギャラリー」実施概要

展示期間2022年6月~2025年5月(予定)
展示場所丸の内仲通り、丸の内オアゾ前、大手町ビル
公式サイトhttps://bit.ly/3nraIAG