展示会概要
渋谷パルコにオープンした『美術手帖』が運営するアートのECサイトの実店舗であるOIL by 美術手帖ギャラリーでは、アーティストDIEGO(ディエゴ)による個展「I'm looking at you.」を1月17日から2月5日にかけて開催する。DIEGOは東京を拠点に活動するアーティスト。街に落ちていたペットボトルや紙くず、路上で見かけたネズミや、道を走る車など、人々が街で普段何気なく目にするモノを、ユーモラスに擬人化、文字化させ、抽象絵画として表現する。また、アーティストコレクティブ「SIDE CORE」のメンバーとして、展覧会の企画や、壁画制作プロジェクトに参加し活動している。
近年では、カイカイキキが手掛けるギャラリー「Hidari Zingaro」(東京)にて初個展を開催したほか、TENNOZ ART FESTIVAL 2019での壁画制作、村上隆キュレーションによる「バブルラップ」展(熊本市現代美術館)への参加など、国内外のアートシーンで大きな注目を集めている。本展では、新作の平面作品と写真や立体作品を用いたインスタレーションを展示する。

MURAKAMI vs MURAKAMI, Tai Kwun Contemporary (Hong Kong), 2019 Courtesy Kaikai Kiki Co., Ltd. Photo by Joshua White
DIEGO(ディエゴ)
10代でストリートアートを始めたDIEGOは「東京のストリートを代表するアーティスト」ではないが、「日本のストリートシーンにおいて、最も風変わりなアーティスト」。美術教育は勿論のこと、大学・専門教育は受けておらず、東京の荒々しいストリートシーンに揉まれて育った訳ではない。その代わり、DIEGOは持ち前のオタク的観点によってgraffitiやストリートアートに精通し、街の中に独自の視点で表現を仕掛け続け、いつからか「ジワジワと知られる」ストリートアーティストとなった。DIEGOの作品に登場する不恰好で可愛らしいキャラクター達は、彼が街の中を自転車を漕いで探し出したレトロな看板や、古本屋に足蹴に通って昔の印刷物から探し出した「製作者不明のキャラクター」である。また、彼の描く不思議な文字は、ヨーロッパを中心として新しい世代に広がるToy Grffiti(下手グラフィティー)の影響を受け、独自の視点で発展させたスタイル。このようなDIEGOのもたらす「脱臼したストリート表現」は、絵画や壁画というビジュアルアートから、また街の中のgraffiti、そしてコンセプチュアルアートまで、少しづつ活動の幅を広げている。近年では、SIDE COREの一員として展覧会の企画や作品発表に勤め、また自身が主催する壁画プログラムにおいても世界各国のアーティスト達の壁画制作のディレクションを行なっている。
展示情報
タイトル | I'm looking at you. |
会期 | 2020年1月17日〜2月5日 |
オープニングレセプション | 2020年1月17日19:00〜21:00 |
会場 | OIL by 美術手帖 |
住所 | 〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコ 2階 |
開場時間 | 10:00〜21:00 |
観覧料 | 無料 |