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東京・八重洲の記憶を辿る

東京・八重洲で2026年9月10日(金)に開業予定の大規模複合ビル「TOFROM YAESU TOWER」において、パブリックアートプロジェクト「TOFROM YAESU TOWER ART:人魚の街」が展開することが決定した。公益財団法人彫刻の森芸術文化財団およびクリエイティブアソシエーション・CEKAIとの共同チームが運営する。

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映画監督・岩井俊二による八重洲のまちを舞台に本施設のために書き下ろしたオリジナルストーリー「人魚の街」を起点に、8組のアーティストが作品を制作する。「人魚の街」では史実とファンタジーを交差させる独自の視点により、海外と日本のつながり、江戸から東京への変遷、そして八重洲に積み重なる時間が描き出される。この世界観に呼応するように、井口皓太太田琢人加藤智大河野未彩小林博人secca松尾高弘MULTISTANDARDの8組による映像・アートファニチャー・彫刻・グラフィックなどジャンルを横断する作品群が施設内の各所に点在しながら、ひとつのストーリーによって緩やかにつながる。来館者は館内を回遊する中で、八重洲に積み重なる時間や記憶を重層的に体験することができる。特設サイトやアート体験の導線はアートユニットSoSoSoが担当する。

岩井俊二

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1995年『Love Letter』で長編映画監督デビュー。代表作は『リリイ・シュシュのすべて』『ヴァンパイア』『キリエのうた』等。小説家として『ウォーレスの人魚』『番犬は庭を守る』『零の晩夏』等を上梓。2012年、東日本大震災の復興支援ソング「花は咲く」では作詞を手がける。2025年、公開30周年を記念して『Love Letter [4Kリマスター]』が公開。2026年9月4日には『スワロウテイル 4K リマスター』が公開予定。国内外を問わず、多彩なジャンルでボーダレスに活動し続けている。

参加アーティスト

井口皓太

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1984年生まれ。NYと東京を拠点に活動。武蔵野美術大学在学中の2008年にTYMOTEを設立し、2013年にクリエイティブアソシエーションCEKAIを設立。動的なデザインを軸に、モーショングラフィックス、実写映像、空間演出、チームビルディング型のクリエイティブディレクションを手がける。時間や空間の中で変化する映像表現を探求している。

太田琢人

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1993年フランス生まれ。武蔵野美術大学を卒業後、東京藝術大学大学院修士課程を修了。物と人間のコミュニケーションに着目し、日常の鋭い観察から得た視点を作品へと変換する。立体、写真、テキストなど表現手法にとらわれず、プロセスや思考の流動性を重視した制作を展開。固定観念に縛られない実験的なアプローチで、物と人との新たな関係性を提示している。

加藤智大

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1981年東京都生まれ。2006年多摩美術大学大学院美術研究科工芸専攻修了。鉄を主な素材とし、存在や認識の境界をテーマに制作を行う。鉄線による彫刻や酸化鉄を用いた絵画を通じて、人や物を規定する輪郭や匿名性を探求。堅牢な物質である鉄を用いながら、視点によって揺らぐ像や不確かな存在感を立ち上げることで、私たちが対象を認識し意味づける構造そのものを問い直している。

河野未彩

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1982年生まれ。視覚ディレクター/アーティスト。音楽や美術に漂う宇宙観に強く惹かれ、2000年代半ばより創作活動を開始。2006年に多摩美術大学プロダクトデザイン専攻を卒業。光の現象や色彩変化を用いた立体・空間作品、色彩快楽的な平面作品、映像、プロダクト、空間演出、フォトディレクションなど多様な領域で活動を行う。多色の影をつくる照明「RGB_Light」は日米での特許取得から、製品化まで実現。

小林博人

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京都大学、同大学院工学研究科建築学専攻修了後、ハーバード大学大学院デザインスクールで学び、デザイン学博士号を取得。国内外で建築設計、都市デザイン、まちづくりを横断して活動する。慶應義塾大学で研究をする一方、設計および施工を行うグループ、小林・槇デザインワークショップ、ベニアハウス、Co-Build Labを組織し、空間を単体の造形としてではなく、人や都市、コミュニティとの関係をつくる場と捉え、人と人、人と場所をつなぐ創作活動を行なっている。

secca

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2013年、石川県金沢市で設立。職人、アーティスト、デザイナーが互いの領域を越えて協働し、伝統工芸から最先端のテクノロジーまでを横断するクリエイター集団。日本固有の工芸や美意識を受け継ぎながら、新しい視点や技術を掛け合わせ、素材、技術、体験の関係を見つめ直し、現代における新しいかたちを生み出している。プロダクト、空間、アートなど多様な領域へと展開している。

松尾高弘

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1979年福岡県生まれ。九州芸術工科大学大学院修了。光、映像、テクノロジー、インタラクションを融合した空間表現を手がける。自然現象や光のふるまいをもとに、感情に働きかける体験を生み出すことを重視し、デジタルとフィジカルを横断する作品を制作。光そのものを素材として扱い、空間の知覚や体験を変化させる表現を追求している。

MULTISTANDARD

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2020年結成。秋山亮太、シン・スダンリー、田渡大貴、松下陽亮、古舘壮真による5人組のデザインコレクティブ。社会が求める最適解を提示するのではなく、独自の視点をツールとしてデザインに機能させ、アイデアに形を与えることを主眼として活動する。多様な視点を持ち寄りながら、素材、プロセス、コンテクストを見つめ直し、デザインの新しい見方や関係性を生み出すことを目指している。

「TOFROM YAESU TOWER ART:人魚の街」

会期2026年9月10日(金)より常設展示
所在地TOFROM YAESU TOWER 地下バスターミナル階~4階各所
東京都中央区八重洲一丁目9番1号
URLhttps://art.tofrom-yaesu.com/