書籍『EXPO'70 大阪万博の記憶とアート』
大阪大学出版会より『EXPO'70 大阪万博の記憶とアート』が刊行された。本書は大阪大学総合学術博物館の第14回特別展「なんやこりゃEXPO'70ー大阪万博の記憶とアート」で執筆された論考、エッセイなどによって構成されている。蘇るアートの記憶とともに、50年を過ぎた人々の記憶にみえるギャップ。「人類の進歩と調和」をテーマに開催された1970年大阪万博。今でも入場者の耳によみがえるパビリオンの仕掛ける轟音やイベントの音楽。斬新、奇抜な印象を強く残した建造物、映像や催しの数々のデザインは明らかにこの国の輝かしい未来を人々に印象付けた。その記憶には50年を経て、同じ熱狂を持って語られない記憶も現れて加わり、蘇るアートに見えるもの、万博そのものや、開催地周辺にその後与えた影響など、新たにそそられる興味深さが見いだせる。本書は2020年のコロナ禍で開催された特別展の内容について、各論者がそれぞれアートの意味を明らかにし、新しい側面に光を当て、その魅力について語る。
著者について
【編者】
橋爪節也・大阪大学総合学術博物館教授
宮久保圭祐・大阪大学総合学術博物館准教授
【著者(あいうえお順)】
乾健一 茨城県近代美術館 学芸員
岡上敏彦 元日本万国博覧会記念機構 職員
岡田加津子 京都市立芸術大学音楽学部 教授
加藤瑞穂 大阪大学総合学術博物館 招へい准教授
五月女賢司 吹田市立博物館 学芸員
佐谷記世 芦屋市民センター 音楽プロデューサー
竹嶋康平 泉屋博古館 学芸員
Dikdik Sayahdikumullah インドネシア国立バンドン工科大学芸術デザイン学部 専任講師
長井誠 元大阪日本民芸館 常務理事、㈱三友システムアプレイザル 鑑定部部長
永田靖 大阪大学総合学術博物館 館長、大阪大学大学院文学研究科 教授
橋爪節也 大阪大学総合学術博物館 教授
正木喜勝 阪急文化財団 学芸員
宮久保圭祐 大阪大学総合学術博物館 准教授