炭・余白・光という異なる表現を通して素材や現象の中にある形や秩序を見つめる展覧会
京橋のSeibundo Galleryは、2026年7月23日から8月16日まで、ヒョーゴコーイチ、足立真輝、官野良太によるグループ展「自然のデザイン」を開催する。本展では炭の黒、余白を感じさせる白や生成り、光や現象の感覚という異なる要素を持つ3名のアーティストによる作品を通して、それぞれの素材や現象の中にある形、秩序、変化を見つめる。木の壁に囲まれたSeibundo Galleryの空間を舞台に、それぞれの作品が静かに響き合う展示を目指す。
自然を素材や現象から見つめるグループ展
本展はヒョーゴコーイチ、足立真輝、官野良太の3名によるグループ展。ヒョーゴコーイチは木を炭化させることで、火を経た素材の黒や艶、割れ、時間を作品として立ち上げる。足立真輝は白や生成り、紙や木、建築的な構造や余白を通して身体と空間の感覚を静かに開く。官野良太は光や反射、透過、揺らぎといった現象を通して、物質と自然現象のあいだにある感覚を引き出している。本展でいう「自然のデザイン」は、自然を装飾的なモチーフとして扱うものではなく、素材や現象の中にある形や秩序、変化を、それぞれの作家が自身の文脈から捉え直すことを指している。木が火を経て炭になること、紙や木が構造や余白を生み出すこと、光が反射し透過しながら揺らぎとして現れること。それぞれの素材や現象による表現を通して、自然を風景としてではなく、変化し続ける感覚や関係性として立ち上げる。
炭・余白・光が響き合う展示空間
会場となるSeibundo Galleryは、一般的なホワイトキューブとは異なり、木のボード壁に囲まれた半地下空間を特徴としている。本展では、その空間性を活かしながら、炭の質感や白・生成りの余白、光の揺らぎがより豊かに感じられる展示を構成する。炭化した木材、紙や木が生み出す余白、光の反射や透過という異なる素材や現象を扱う3名の作品が一つの空間で交差し、「自然のデザイン」というテーマを多角的に体感できる。演出やストーリーを前面に押し出すのではなく、素材や色彩、光、空間そのものへ意識を向ける展示となっており、それぞれの感覚を通して作品との対話を楽しめる構成としている。
出展作家 プロフィール
ヒョーゴコーイチ
2017年から竹炭を用いた作品制作を始める。他の樹木を炭化させる実験を重ねるなかで檜木の炭材と出会い、2019年より炭化彫刻家として活動を開始。2023年からは炭窯のある栃木県の山間で制作を行っている。
足立真輝
「傍らにあるもの」が制度的な支えとなり、表象の動機へ転化していく構造への関心を軸に制作を行う。物質と概念の往還の中で、抽象と表現が漸近していく実践を展開している。
官野良太
1988年神奈川県横浜市生まれ。多摩美術大学彫刻学科卒業、東京藝術大学大学院美術教育修了。透明樹脂を用い、人の内面や記憶をテーマとした作品を制作するほか、反射や透過によって生まれる光の彫刻を制作し、自然現象と彫刻の融合とコントラストを追求している。
「自然のデザイン」開催概要
| 会期 | 2026年7月23日(木)から8月16日(日)まで |
| 会期 | Seibundo Gallery |
| URL | https://tinyurl.com/39m2w8nr |

English
日本語




