世界的写真家 森山大道の企画展「森山大道 光の記憶」が島根県立美術館にて開催
島根県立美術館では、企画展「森山大道 光の記憶」を2023年4月12日(水)から6月26日(月)の期間に開催する。日本初の回顧展「光の狩人 森山大道1965-2003」(2003年、島根県立美術館ほか)以降20年の活動も含めて、作品約400点、資料約200点で構成され、漆黒の闇から照射される光に満ちた生命体のような圧倒的な強さをもつ写真を発表し続けた森山の60年を凝縮する。
写真家として今や世界の頂点に立つ森山大道。2012-2013年、ウィリアム・クラインとの二人展をロンドンのテート・モダンで開催し、2018年にはフランス芸術文化勲章シュヴァリエを授与され、翌年写真のノーベル賞といわれるハッセルブラッド財団国際写真賞を受賞してる。森山は、幼少期と少年期、島根県邇摩郡仁摩町宅野(現・大田市)に続く父の実家で育ち、すでに少年期から旺盛な表現力を携えていた。写真の道に進んで以来60年間、その並外れた表出力は一貫している。またその一方で、それぞれの時代に変容を遂げながら、豊かに展開してきたといえる。
この展覧会では、森山の写真そのものを真正面から捉え、写真全体をまず3つの大きなうねりのなかでみていきます。さらに「DAIDO ALBUM」(展示室5)では、幼少期から、数々の国際展などの様々な活動を、作品と資料によって顕彰していく。
展示構成
PART.Ⅰ 写真よさようなら 1964-1973
「写真とは何か」という問いを鮮烈につきつけ、「写真」という存在に躰ごとぶつかっていく
SECTION.1 にっぽん劇場写真帖
SECTION.2 プロヴォーク
SECTION.3 何かへの旅
PART.Ⅱ 光の化石 1974-1990
「写真は光と時間の化石である」という写真の原点に立ち戻っていく
SECTION.4 もうひとつの国
SECTION.5 光と影
SECTION.6 仲治への旅
PART.Ⅲ 街 1991-2023
解き放たれたように世界中の街を闊歩していく
SECTION.7 hysteric/新宿
SECTION.8 ハワイ/ブエノスアイレス
SECTION.9 記録
展示室5 DAIDO ALBUM
幼少期、「PROVOKE」、「WORKSHOP写真学校」、「roomroom・801」、数々の国際展などの様々な活動を作品と資料によって顕彰する。
関連展示:展示室4「写真史のなかのDAIDO」
開催期間:3月23日(木)~7月3日(月) ※観覧料は企画展チケットに含む
関連イベント
本展開催に合わせ、様々な関連イベントが予定されている。
オープニングセレモニー:2023年4月12日(水)9:40~
オープニングギャラリートーク:4月12日(水)セレモニー終了後、担当は蔦谷典子(当館主任学芸員・本展企画者)
スライドトーク:4月30日(日)、5月14日(日)、6月4日(日)
各日14:00~(約60分)、担当は蔦谷典子
美術講座「森山大道 光の記憶」:5月28日(日) 14:00~、講師は蔦谷典子
美術館キネマ:森山大道のドキュメンタリー映画を4作品を上映
- 「過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい 写真家 森山大道」(112分/2020年):4月23日(日)、6月10日(土)各日 10:30~ 、14:00~
- 「森山大道 サンパウロ、路上にて」(60分/2008年):5月13日(土) 10:30~ 、14:00~
- 「near equal≒森山大道」(84分+10分インタビュー/2002年):5月27日(土) 10:30~ 、14:00~
- 「記録」MOVIE in LONDON 森山大道(60分/2013年)
:6月17日(土)10:30~ 、14:00~
ミュージアムショップ:展覧会図録「森山大道 光の記憶」、ポストカードのほか、TOKYO CULUTuART by BEAMSコラボオリジナルグッズを販売予定。
湖畔のレストラン「RACINE」:森山のルーツ「宅野」にちなんだ大田市石見地方の食材をテーマにしたコース料理が登場。「森山大道展 期間限定ランチコース」(価格3,000円税込)
「森山大道 光の記憶」開催概要
会期 | 2023年4月12日(水)~6月26日(月)※火曜休館(ただし5月2日は開館) |
会場 | 島根県立美術館 企画展示室、コレクション展示室5 |
時間 | 10:00~日没後30分(展示室への入場は日没時間まで) |
チケット | 当日券 一般:1300円、大学生:1000円 、小中高生:400円 ※3月12日よりオンライン・ローソンチケット販売開始 |