Sorry, this entry is only available in Japanese. For the sake of viewer convenience, the content is shown below in the alternative language. You may click the link to switch the active language.

身体と映像を通して世界の認識を探究する津田道子が身体と都市 地形 環境の重なりやゆらぎを捉える

慶應義塾ミュージアム・コモンズ(KeMCo)が、現代アート展「津田道子 からだの天気」を慶應義塾大学三田キャンパス東別館の慶應義塾ミュージアム・コモンズ展示室で2026年10月28日から12月24日まで開催する。「創造的な空き地」を掲げるKeMCoが同時代のクリエイションとの接続を試みる現代アート展シリーズの第3回となる。身体や映像を通して世界を認識する方法を探究してきた美術家・津田道子を迎え、走ること、登ること、潜ることなどの運動によって変化する身体を起点に、身体と都市、地形、環境の重なりやゆらぎを探る。

adf-web-magazine-kemco-michiko-tsuda-1

《so far, not far》よりスチル画像、2023 ⒸMichiko Tsuda Courtesy of TARO NASU photo by Yuji Oku

動き続ける身体から世界を捉える

美術家・津田道子は、身体や映像を通して世界を認識する方法を独自に探究してきた。近年はレクチャー・パフォーマンスのようなランニング・イベント「and run」を展開するなど、「運動」を軸に知覚と身体性へのアプローチを深めている。街を走り、山に登り、海に潜る。動き続ける身体は呼吸を重ね、体温や脈拍を変化させながら、気温、光、地形といった周囲の環境との関係によって刻々と状態を変えていく。そうした変化から生まれる個人的な感覚や記憶を起点とした思考は、都市に蓄積する歴史や水脈のような広がり、さらに地殻が持つ時間へと接続し、現実と空想、現在と過去の間を行き来する。本展では、津田が近年取り組んでいるダイビングで捉えた海底映像から生まれる新作《呼吸の地質学》をはじめ、身体、都市、地形それぞれの息遣いが重なり合う空間を立ち上げる。

adf-web-magazine-kemco-michiko-tsuda-2

《so far, not far》よりスチル画像、2023 ⒸMichiko Tsuda Courtesy of TARO NASU photo by Yuji Oku

津田道子 プロフィール

津田道子は、インスタレーション、映像、パフォーマンスなど多様な表現を通して、鑑賞者の視線や動作によって不可視の存在を示唆する作品を制作する美術家。空間と時間の把握に関わる知覚を操作することで、人間の認識能力が持つ危うさと、そこから垣間見える幻想の豊かさを継続的に探究している。2016年から神村恵とのユニット「乳歯」としてパフォーマンスを行う。2021年にランニングを始め、レクチャー・パフォーマンスのようなランニング・イベント「and run」を開始した。近年の主な個展に、2025年「あなたは、翌日私に会いにそこに戻ってくるでしょう。」(Dom Art Project、ドバイ)、2023年「津田道子 so far, not far」(金沢アートグミ)がある。グループ展には「スペクトラム スペクトラム」(銀座メゾンエルメス フォーラム)などがある。2013年に東京藝術大学大学院映像研究科で博士号を取得。2019年にはACCのグランティとしてニューヨークに滞在し、「Tokyo Contemporary Art Award 2022-2024」を受賞した。2025年から京都市立芸術大学准教授を務めている。

アーティストトークと展覧会記録集

会期中の2026年11月28日には、津田道子によるアーティスト・トークを開催する。詳細は展覧会ウェブサイトで後日発表されるほか、会期中にはその他のイベントも予定されている。また、展示作品や関連イベントなどを収録した展覧会記録集を2027年3月末に刊行する予定となっている。

「津田道子 からだの天気」開催概要

会期2026年10月28日から12月24日まで
会場慶應義塾ミュージアム・コモンズ展示室
URLhttps://tinyurl.com/44edjvy4