九段ハウスを舞台に展開する一時的インスタレーション
登録有形文化財 九段ハウスでアーティストとして活動するMartin Margiela(マルタン・マルジェラ)の日本初となる大規模個展「MARTIN MARGIELA AT KUDAN HOUSE」が2026年4月11日(土)から 4月29日(水)まで開催される。1927年竣工の歴史的邸宅という空間に現代美術作品を展示するというコントラストに、Margielaは強い関心を寄せている。本展では邸宅全体を舞台に、数多くの作品が儚くも一時的なインスタレーションとして展開される。
展覧会
Martin Margielaは再利用、分解、変容といったテーマへの探究を継続しており、人間の身体は現在も重要なインスピレーションの源であり続けている。作品は、日常の中にありながら見過ごされがちな物や状況への鋭い観察から生まれ、平凡なものが非凡なものへと転化する。本展では、コラージュ、絵画、ドローイング、彫刻、アッサンブラージュ、映像作品など、多様な技法による作品を紹介する。生活の痕跡が残る古い邸宅に作品を設えるという選択は、Margielaにとって重要な「私的な空気感」を反映しており、来場者は邸宅内のさまざまな部屋を巡りながら、極めて親密な距離感で作品と向き合う体験へと導かれる。なお、展示構成およびキュレーションはすべてアーティスト自身が手がけている。
アーティスト・ステートメント
「匿名性は、私の創造の自由にとって不可欠なプライバシーを守るために必要なものです。
ファッションの時代と同じ興味や強迫観念を、私は今も持ち続けていますが、人間の身体はもは
や唯一の表現媒体ではありません。」
「私は常に観察者であり、日常的な物や状況から強いインスピレーションを受けています。
今日ではさまざまな技術的サポートを用いることが当たり前になっていますが、私は可能な限り、
手仕事のプロセスを見せることにこだわっています。それが、不完全さやパティナ、未完成の美に
対する私の深い愛情につながっています。」
「私は答えを示すよりも、問いを投げかけたいのです。」
会場
本展の会場である九段ハウスは1927年竣工のスペイン様式の洋館を改修した会員制ビジネス・イノベーション拠点であり、旧山口萬吉邸として知られる登録有形文化財である。Martin Margielaはこの場所において、かつての家族邸宅が持っていた私的で親密な空気感を蘇らせることを選択した。2000年には、東京・恵比寿の歴史的邸宅に世界初のMaison Martin Margiela店舗を開設し、浴室やキッチンを含む邸宅全体でコレクションを発表している。そして四半世紀を経た2026年、再び東京に戻り、同じく歴史的な邸宅である九段ハウスで作品を発表する。
Martin Margiela プロフィール
- 1957年 ベルギー・ルーヴェン生まれ
- 1980年 アントワープ王立芸術学院卒業
- 1984–1987年 Jean-Paul Gaultier(ジャン=ポール・ゴルチエ)(パリ)のアトリエでデザインアシスタントをスタート
- 1988年 Jenny Meiren(ジェニー・メレンズ)とともにパリで「Maison Martin Margiela(メゾン マルタンマルジェラ)」を設立、初のショーを発表
- 1997–2003年 「Hermès(エルメス)」(パリ)ウィメンズ クリエイティブ・ディレクター
- 2008年 20周年ショーを機にファッション界を離れ、ビジュアルアートに専念
- 2019年 Bielefeld Kunsthalle(ビーレフェルト美術館)にて初のグループ展
- 2021年 パリのLafayette Anticipations(ラファイエット・アンティシパシオン)で初の個展
- 2022年 同展が北京・MWoods(エムウッズ)に巡回
- 2023年 同展がソウル・Lotte Museum of Art(ロッテ美術館)に巡回
- 2023年 アムステルダム・Eenwerk Galleryで個展
- 2024年 ブリュッセルおよびアテネのBernier / Eliades Galleryで個展
「MARTIN MARGIELA AT KUDAN HOUSE」開催概要
| 会期 | 2026年4月11日(土)から 4月29日(水)まで |
| 会場 | 九段ハウス |
| 時間 | 10:00–19:00 |
| URL | https://kudan.house/ |

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