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5F エキシビションスペースのオープニング展示

京都 蔦屋書店オープニング展示として、京都を拠点に国内外で活躍する彫刻家・名和晃平と、名和が2009年に京都・伏見に創設したクリエイティブプラットフォーム「Sandwich」による展覧会「Cell Field」を、2023年10月17日(火)から11月7日(火)まで5F エキシビションスペースにて開催する。名和がSandwichとともに歩み、培った作品世界と時空間を共有する。

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photo by Jinn Yagi

名和晃平が主宰する京都・伏見のクリエイティブプラットフォーム「Sandwich」からは日々、無数の作品とプロジェクトが生まれている。多様な専門分野を持つアーティストやスタッフ、学生たちが行き交う「場」そのものもまた、名和と分かち難く結びついたひとつの作品と言えるだろう。本展では、油絵具を用いた数ヶ月間かけて変化するペインティング《Cell Field》や、物理シミュレーションによってセルの状態をあらわした版画シリーズ、UVプリントを用いた《Ray》《Lens》などの作品が並ぶほか、複数の小立体作品とテストピース、マテリアルサンプル、スタジオで普段使用されるクロッキー帳などの各種グッズも展示され、スタジオの空気感を会場へと滲ませている。また本展に合わせ、Sandwichが営まれてきた14年間を濃縮した初のスタジオブックも出版。多分野にまたがる活動の記録を編集し、識者やクリエイターといった名和とSandwichに縁深い4名がテキストを寄せるなど、数多のモノ・コト・ヒトの流動によって絶え間なく刺激され、成長・増殖を続けるSandwichの一端を体感できる一冊となっている。なお、会場展示作品は、10月17日(火)11:00より販売開始される。

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photo by Nobutada OMOTE

名和晃平(なわ・こうへい)

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1975年生まれ。京都を拠点に活動。2003年京都市立芸術大学大学院美術研究科博士課程 彫刻専攻修了。2009年「Sandwich」を創設。名和は、感覚に接続するインターフェイスとして、彫刻の「表皮」に着目し、セル(細胞・ 粒)という概念を機軸として、2002年に情報化時代を象徴する《PixCell》を発表。生命と 宇宙、感性とテクノロジーの関係をテーマに、重力で描くペインティング《Direction》やシリコーンオイルが空間に降り注ぐ《Force》、液面に現れる泡とグリッドの《Biomatrix》、そして泡そのものが巨大なボリュームに成長する《Foam》など、彫刻の定義を柔軟に解釈し、鑑賞者に素材の物性がひらかれてくるような知覚体験を生み出してきた。近年ではアートパビリオン《洸庭》など、建築のプロジェクトも手がける。2015年以降、ベルギーの振付家/ダンサーのダミアン・ジャレとの協働によるパフォーマンス作品 《VESSEL》《Mist》《Planet [wanderer]》の三部作を制作。2018年にフランス・ルー ヴル美術館 ピラミッド内にて彫刻作品《Throne》を特別展示。2023年、フランス・セーヌ川のセガン島に高さ25mの屋外彫刻作品《Ether (Equality)》を恒久設置。

京都 蔦屋書店

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京都 蔦屋書店は、全フロアを通じてアートと文化の「伝統と最先端」が共振する場。芸術分野を広く取り扱う約6万冊の書籍と、日常のアートピースとなるような文具・工芸品のほか、フロア内に点在するアートスペースでは、注目の現代アート作品を展示。店頭と合わせてECサイトでも紹介。約120席あるSHARE LOUNGEでは、カフェや仕事場、イベントスペースとして、居心地の良い空間を提供する。

「KOHEI NAWA | Sandwich『Cell Field』」開催概要

会期2023年10月17日(火)~11月7日(火)
時間11:00 - 20:00 ※最終日のみ18時閉場
会場京都 蔦屋書店 5F エキシビションスペース
主催京都 蔦屋書店
料金無料
情報協力京都国際映画祭2023
URLhttps://onl.tw/JUyzC28