ゴッホ モネ クリムトなど名画の中を歩き記憶を集める没入型アート体験
講談社ゲームラボがManaによる新作ゲーム『カタルシス~最後のアトリエ~』のSteamストアページを公開した。本作は、プレイヤーが10の絵画世界を旅しながら、そこに残された「記憶」を集めていくイマーシブアートアドベンチャー。ゴッホ、モネ、クリムトなどの名画をモチーフにした空間を歩き、絵画を外から鑑賞するのではなく、その内部に入り込む感覚をゲームとして構築する。2026年内の発売を予定しており、現在Steamでウィッシュリスト登録を受け付けている。
名画を鑑賞するのではなく歩く
主人公は、自分が何者なのかも、人間についても知らない名もなき存在。真っ白な世界で目覚め、謎の声に導かれながら絵画の内部へ。各空間には、人が生きた時間や感情の断片が「記憶」として残されている。プレイヤーはそれらに触れながら、少しずつ人間や世界について理解していく。特徴的なのは、絵画を静止した平面として再現するのではなく、その色彩や光、構図から想像される空気や時間を、移動可能な空間として再構成している点だ。名画を「見る対象」から「身体的に経験する場所」へと変換することで、美術館とは異なる距離から作品へ接近する。

10の絵画世界ごとに異なる体験
本作には10のステージが用意され、それぞれ異なる視点や操作方法が採用されている。3D空間を自由に歩く場面のほか、横スクロールで進む空間や、船に乗って幻想的な風景を移動する場面など、絵画ごとにゲームとしての体験も変化する。ゴッホの《夜のカフェテラス》を思わせる夜の街や、モネの《散歩、日傘をさす女性》から着想を得た風景など、名画が持つ視覚的な特徴をゲーム空間へ展開。ひとつのステージは10〜20分程度で構成され、ゲームオーバーや時間制限も設けられていないため、プレイヤー自身の速度で世界を探索できる。
オオカミとフクロウが広げる空間体験
旅には、本能と野生を象徴するオオカミと、知恵と理性を象徴するフクロウが登場する。オオカミとともに地上を疾走したり、フクロウの視点から空間を立体的に眺めたりすることで、単に歩くだけでは得られない身体感覚が加わる。キャラクターとして物語を支えるだけでなく、異なる移動方法を通じて絵画世界の知覚そのものを変化させる存在となっている。

ゲームで再構成するアートとの距離
『カタルシス~最後のアトリエ~』が目指すのは、絵画の知識を学ぶためのゲームではなく、作品から受ける感覚をインタラクティブな体験へと置き換えること。色彩、光、風景、移動、音といった要素を組み合わせることで、プレイヤーは一枚の絵画から拡張された空間のなかを歩く。鑑賞者が作品の前に立つという従来の関係から一歩踏み込み、ゲームというメディアを通して絵画との新しい接点を提案している。
Mana
海外移住をきっかけにUnreal Engineを独学し、ゲーム制作を開始。Epic Games主催のゲーム開発コンテスト「アンリアルクエスト5」を受賞し、2024年に講談社ゲームクリエイターズラボへ採択された。『カタルシス~最後のアトリエ~』がデビュー作となる。
講談社クリエイターズラボ
2021年に設立されたR&D部門。「編集の再定義」を掲げ、ゲーム、マンガ、映像などジャンルを横断しながらクリエイター支援とコンテンツ開発を行っている。講談社ゲームラボでは、インディゲームクリエイターの支援や新規ゲーム開発を展開している。

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