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展示概要

DIC川村記念美術館のコレクション展示の一環として、2019年5月に一周忌を迎えた山口勝弘の初期作品を約20点一挙に展示します(6月22日から9月1日まで)。油彩などのイメージを凹凸模様のあるガラス板で何層にも覆い、鑑賞者が動くと絵も動いて見える「ヴィトリーヌ」シリーズなど実験性の強い作品群は、遊び心と新鮮な魅力を湛えています。

山口勝弘《ヴィトリーヌ 海のシンフォネット》1957年
ガラス、紙、合板、油絵具 62.5×84.3×9.8cm
DIC川村記念美術館

山口勝弘(1928-2018)は既存の絵画、彫刻の枠に捉われず光、映像、音響など時代ごとの最新テクノロジーを使った実験的な作品を発表し、メディア・アートの先駆者と呼ばれました。1951年に瀧口修造を思想的基軸として結成した総合芸術グループ「実験工房」の中心メンバーとして活動、1972年に中谷芙二子らと結成した「ビデオひろば」での活躍などは特筆すべきものです。作家としての活動のほかにも、筑波大学等で教鞭をとった教育者としての実績は高く、『不定形美術ろん』(1967)をはじめとする多数の著書から美術評論家としても知られています。

生涯にわたって多面的に活躍した山口勝弘の一周忌を偲び、DIC川村記念美術館では初期の代表作である「ヴィトリーヌ」と「布張り彫刻」を中心とする約20点を展示します。

URL:http://bit.ly/2KMMM9V
会期:2019年6月22日(土)-9月1日(日)
入館料:一般 1,000円/学生・65歳以上 800円/小中学生・高校生 600円