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鑑賞者に寄り添い言葉を紡ぐ

台湾を代表する司会者・作家・クリエイターであり、現代アートのコレクターでもある蔡康永(ケヴィン・ツァイ / K. Tsai CAI)による個展「どれくらい自分を忘れていたのか?」が、ホワイトストーンギャラリー銀座で2026年7月1日(水)から7月25日(土)まで開催される。近年は、司会者・作家として長年言葉と向き合ってきた経験が絵画という表現へと結実し、自身の言葉への鋭い感受性をもとに、文字を用いた作品の制作を本格化させている。

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現代アートにおいて文字は、社会批評やアイデンティティの表明、グラフィティ文化を構成する要素である一方、蔡康永の作品では、文字は「言葉そのものの意味」を鑑賞者へ届けるために存在している。本展の作品について、「これはもともとあなたの絵だった。私はそれを見つけ出す手伝いをしただけ」と蔡康永は語っている。つまり、作家の自己表現ではなく、鑑賞者一人ひとりの人生や感情に寄り添い、最早自分自身の一部であると感じられるような作品を制作するという奉仕の精神で、鑑賞者が本来の自分を思い出し、取り戻すための装置として作品は機能している。本展では、これまで用いてきた中国語や英語に加え、初めて日本語による作品も発表される。そこには、日本の鑑賞者の内面にも寄り添おうとする作家の姿勢が表れている。

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蔡康永《How long have you been a stranger_A1》2026、65.0×80.0cm、アクリル・カンヴァス

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蔡康永《Let it be_A1》2026、50.0×60.0cm、アクリル・カンヴァス

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蔡康永《I am free_B1》2026、40.0×50.0cm、アクリル・カンヴァス

蔡康永(ケヴィン・ツァイ / K. Tsai CAI)

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蔡康永

台湾・台北生まれ。米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)にて映画・テレビ制作のMFA(美術学修士)を取得した。作家、テレビ司会者、映画監督、脚本家、デザイナー、そしてアーティストとして幅広く活動し、中国語圏を代表する文化人の一人として高い評価を受けている。

鄭以琦(Yichi Cheng)

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鄭以琦

1992年生まれ。鄭以琦は台湾を拠点に活動するマルチディシプリナリー・デザイナー/アーティストであり、蔡康永の唯一のアーティスティック・コラボレーターでもある。彼の実践は、ビジュアルアート、映画の美術・アートディレクション、商業プロダクションデザイン、舞台美術、空間デザイン、ブックデザイン、プロダクトデザインなど多岐にわたる。

蔡康永個展「どれくらい自分を忘れていたのか?」開催概要

会期2026年7月1日(水)~7月25日(土)
時間11:00~19:00
会場ホワイトストーンギャラリー銀座新館
URLhttps://tinyurl.com/52n28afh