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日本の民芸品をモチーフにした作品

銀座 蔦屋書店では、日本の民芸品を再構成し「グリッチエフェクト」を作品の手法に取り入れた作品で注目のフォークロアアーティスト・中谷健一による作品展「虚歪民藝(きょわいみんげい)」を2023年5月13⽇(土)から6⽉9⽇(金)まで開催する。中谷健一が自身のSNSで立体作品「グリッチタヌキ」を発表した時、Twitterでは10万以上のFavoriteを集めるなど、大きく注目された。

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「グリッジたぬきニューロマンサー」W22cm×D17cm×H32cm、アクリル,レジン

モチーフに用いているのは、縁起が良いと親しまれながら最近は見かけなくなっていた信楽焼のタヌキの置物。これを立体表現のなかに大胆に再構成し、ノイズや画面の乱れなどのデジタル障害「グリッチエフェクト」を作品の手法に取り入れながら見せている。

概要

本展示では、代表作である「グリッチタヌキ」に加え、「エフェクト招き猫」や「ブリックベア」など様々な立体アートを紹介。また、タイトルの「虚歪民藝(きょわいみんげい)」とは、その長い時を経て虚ろに歪みながら形を変え、意志を伝えようという試みとして作家の中でネーミングされたもの。ノスタルジーなモチーフを通じて過去と未来を浮遊しながら、見るもの各々が脳で補正作業をしているような感覚を得られる作品シリーズとなっている。手作りのデジタルバグ、温かみを感じる立体物、サイバーパンクな未来感など、人によって感じ方は様々で、アートの楽しみ方の自由度をさらに押し上げる。消えゆく「民芸」が、いま様々な場所で再び注目されている。ただ、昔ながらの民芸品は好ましくも飾りにくいという感覚もある。工芸と工業、アナログとデジタル、過去と未来を絶妙なさじ加減で融合させ、民芸品をアートへと変換していく作者のアイデアと手法を楽しむことができる。

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「古代たぬき インカのめざめ」W160×D120×H300mm、2023年、エポキシレジン,エポキシUV,ホワイトセメント,水性樹脂

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「エフェクト招き猫」W23cm×D20cm×H33cm、2023年、ウレタン(3Dプリント)

中谷健一 Kenichi Nakaya

フォークロアアーティスト。北海道出身で東京にて活躍中。修復リペア職人や内装アーティストとして活動しながら、日本の民芸品を題材にした独創的な作品を数多く発表。制作過程では最新技術を駆使しながら、手作業でユニークな作品に昇華させた独創性が特徴。

Kenichi Nakaya 作品展「虚歪民藝」開催概要

期間2023年5⽉13⽇(土)から6⽉9⽇(金)まで
会場銀座 蔦屋書店 スターバックス前
⼊場無料