世界を舞台に活躍するアーティストの輩出を目指す
新進アーティストの発掘を目的とした現代アートアワード「TERRADA ART AWARD 2025」のファイナリスト5組が、国際的な視点と現代アートに関する深い見識を持つ審査員により、黒田大スケ、小林勇輝、是恒さくら、谷中佑輔、藤田クレアに決定した。審査員の総評も公開された。ファイナリストの作品は、寺田倉庫のイベントスペースにて「TERRADA ART AWARD 2025 ファイナリスト展」として2026年1月16日(金)から2月1日(日)まで発表される。
ファイナリスト展開催の前日に執り行う授賞式では、最終審査員である金島隆弘(金沢美術工芸大学 芸術学SCAPe 准教授)、神谷幸江(国立新美術館 学芸課長)、寺瀬由紀(アートインテリジェンスグローバル ファウンダー)、真鍋大度(アーティスト、プログラマ、コンポーザ)、鷲田めるろ(金沢21世紀美術館 館長、東京藝術大学 准教授)より各審査員賞が授与される。
ファイナリスト5組
黒田大スケ
1982年京都府⽣まれ。広島市⽴⼤学⼤学院博⼠後期課程修了(彫刻)。2019年~2020年⽂化庁新進芸術家海外研修員。社会の中に佇む幽霊のような忘れられた存在に注⽬し作品を制作している。近年は彫刻に関するリサーチを基に、近代以降の彫刻家についての映像作品を制作。近年の主な展覧会に、『記憶と物―モニュメント・ミュージアム・アーカイブ―』(広島市現代美術館、2025年)、『天幕のためのプラクティス』(⼤阪府⽴江之⼦島⽂化芸術創造センター 2025年)、『第7回昌原彫刻ビエンナーレ2024「silent apple」』(韓国昌原、2024年)などがある。
小林勇輝
1990年東京都生まれ。2016年ロイヤル・カレッジ・オブ・アート修士修了。2019年パフォーマンス・プラットフォーム 「Stilllive」を設立。『2023年度ACC日本グラントプログラム』個人フェローシップ ビジュアルアート部門受賞。近年の活動に、『CHAT 5周年記念展 - Factory of Tomorrow』(Centre for Heritage, Arts and Textile、2024年)、『ウォーターミル・センター 2024 アーティスト・イン・レジデンス』(ニューヨーク)、『2025年度 ACYアーティスト・フェローシップ』など。
是恒さくら
1986年広島県生まれ。2010年アラスカ大学フェアバンクス校卒業(BFA)。2017年東北芸術工科大学大学院修士課程修了。2022年~2023年文化庁新進芸術家海外研修制度にてノルウェーに滞在、鯨類と人の関わりや海の民俗へのリサーチから作品制作を行う。近年の主な展覧会に、『VOCA展2022』(上野の森美術館)、『currents / undercurrents -いま、めくるめく流れは出会って』(国際芸術センター青森、2024年)、『国際芸術祭あいち2025』などがある。
谷中佑輔
1988年大阪府生まれ。2012年京都市立芸術大学美術学部彫刻専攻卒業。2021年HZTベルリン Solo/Dance/Authorship 修了。展覧会や舞台公演を横断しながら、身体の脆弱性についての作品を発表している。近年の主な個展に、『弔いの選択』(十和田市現代美術館、2024年)、『Osaka Directory 8』(大阪中之島美術館、2024年)。主な舞台発表に、『空気きまぐれ』(京都芸術センター、2023年)、『Gallop』(CoFestival Ljubljana、2022年)など。
藤田クレア
1991年中国北京市生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了。動力的な装置と自然由来の素材を組み合わせ、社会構造や人間関係の中で直面する問題や葛藤を出発点に作品を制作する。主な個展に、『ふとうめい な 繋がり』(資生堂ギャラリー、2020年)、主なグループ展に、『SOUND & ART展』(アーツ千代田3331、2021年)、『底に触れる 現代美術 in 瀬戸』(愛知県瀬戸市、2024年)がある。
TERRADA ART AWARD 2025 ファイナリスト展
ファイナリスト5組が最終審査において提出した「展示プラン」に基づき、展示作品の制作費300万円を活用し、実際に制作したものが2026年1月16日(金)~2026年2月1日(日)まで寺田倉庫イベントスペースで展示される。

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