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廃棄デニムを使ったアート作品をミラノデザインウィークで披露

デニムブランドの G-Starは、著名なアーティスト兼デザイナーのマーティン・バースとのコラボレーションにより、廃棄デニムを使った刺激的なデザインやアート作品を制作し、ミラノデザインウィーク 中の G-Starの展示スペ―ス「More or Less」で、現代の最も根本的な難題を探求した作品として披露した。展覧会に登場するのはジーンズを象った3つのキャビネットと、長さ15mのプライベー トジェットで、すべてリサイクルされたG-Starのジーンズで作られている。adf-web-magazine-g-star-raw-maarten-baas-more-or-less-2

adf-web-magazine-g-star-raw-maarten-baas-more-or-less-3「More or Less(多かれ少なかれ)」をテーマとしたこの展示では、デニムが持つ無限の可能性や、現代の最も根本的な難題である「ジレンマ」を探求。すなわち、多くを求める欲望と、少なくしたいというニーズとの対立と二面性を表現している。

廃棄物(デニム)で作るアート

型破りなアートで大衆を驚かせ、引き付けてきた実績の持ち主であるマーティン・バースと、「デニムのアート」を探求してきたG-Star RAWが力を合わせ、デニムデザインの限界に挑戦した今回のプロジェクト。その結果生まれたのが、遊び心と機能性を兼ね備えた3 連のキャビネット(家具)である。デニム素材を材料とし、形もジーンズに似ているこのキャビネットは、ジーンズや他のデニムアイテムの収納に使うことも可能。3 つのキャビネットのすべてに、G-Starのジーンズをリサイクルして作られたテキスタイルボードの素材が使用されている。これはデンマークの革新的なテキスタイルメーカー、Really / Kvadrat(リアリィー / クヴァドラ)が特別に開発したものである。G-Starの「Return your Denim」プログラムを通じて、欧州各地のユーザーから古いジーンズを回収してリサイクルした。今回の展示会期中では、観覧者が自分の服を持ち込んで「More or Less」のシグネチャーをスクリーンプリントすることもできるイベントも開催している。adf-web-magazine-g-star-raw-maarten-baas-more-or-less-1

More or Less?(多かれ少なかれ?)

「More or Less」の展示会場となる 16 世紀のサン・パオロ・コンベルソ教会は、意外性のある見事な背景 となって刺激的なデザインを引き立てる。この展示はリサイクルの新たな創造の可能性を示すとともに、多くを求める欲望がはらむ二面性についての議論や考察を促すことだろう。

今年の始めにキャビネットの最初のアイデアが考案された時、第2のデザインコンセプトがバースの頭の中に生まれた。15メートルの堂々たるジェット機はキャビネットと同様に廃棄デニムで作られており、人々の反応を掻き立てるはずだ。巨大なだけではなく、サステナビリティの問題が持つ二面性についての大胆なステートメントでもある。

G-Star RAW×マーティン・バースのコラボレーションは2023年4 月17日にミラノデザインウィークで披露された。「More or Less」は2023年4月18日から4月23日までの午前11時~午後5時に、サンテウフェミア広場1の サン・パオロ・コンベルソ教会(Piazza Sant'Eufemia1、ミラノ)で一般公開中(入場料無料)。キャビネットは受注生産。廃棄デニムで作られたデニムウェイストプレーンは、G-Star RAW のアートコレクションに加わる予定。

マーティン・バースについて

マーティン・バース(1978 年ドイツ、アルンスベルク生まれ)は、2002 年にデザインアカデミーアイントホーフェンの卒業制作「Smoke」でたちまち頭角を現す。型破りで冒険心にあふれ、アーティスティックな彼の作品群は、ニューヨーク近代美術館、ヴィク トリア&アルバート博物館、アムステルダム国立美術館などの重要な美術館に収蔵されている。ルイ・ヴィトン、ディオール、ドン・ルイナールなどのブランドとのプロジェクトも手掛けている。