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最後のひとマスに色を乗せてようやく全体像を知る

TEZUKAYAMA GALLERYで安田知司個展「ピントとフォーカス」が2024年9月20日（金）から10月19日（土）まで開催される。安田はピクセル化させたデジタル画像を元に作品を制作している。キャンバスはピクセル数にあわせてマス目状に区切られ、安田はそのすべてのマスに注意深くひとつひとつ色合わせを行い絵具を乗せていく。全体を想像しながら描く過程とは違い、ただ静かに絵具という物質と向き合う工程であり、最後のひとマスが埋まり手から作品が離れた時に初めて全体像を知ることとなる。遠く離れて作品を見ることでその色たちは意識の中で混じり合い、一つの具象画となる。本展覧会ではピクセルシリーズが約15点展示される。

0.65ppi_120(japanese idol), H1120 × W1620 × D30 mm, oil on canvas, wooden frame, 2024

0.65ppi_120(japanese idol), H1120 × W1620 × D30 mm, oil on canvas, wooden frame, 2024

1.054ppi_101(birth day) H53 ×W41 × D2 cm Oil on panel 2023 ＊個人蔵

Sequence color_17(parent) H696 × W868 × D60 mm oil on acrylic board, wooden frame 2024 ＊個人蔵

安田 知司（Tomoshi Yasuda）

1985年北海道小樽市生まれ。2008年京都嵯峨芸術大学(現・嵯峨美術大学) 芸術学部 造形学科 油画分野 卒業。主な個展に2024年「絵画展」| K gallery / Cafe and Gallery, 島根、2022年｢Tomoshi Yasuda in the PORTER Gallery1」|PORTER OMOTESANDO, 東京、「Blurred line」| eplus LIVING ROOM CAFE & DINING, 東京、2020年｢Landscape before being named」| GALLERY wks., 大阪、2018年「oil skin -細かいほどによく見える-」| 京都精華大学 kara-S, 京都、2015年｢Defender」| STUDIO SOARING BIRDS, 京都、2014年｢Universal Gravitation」| STUDIO SOARING BIRDS, 京都　など。