若手キュレーターの活動支援企画「biscuit gallery Curator Projects」第2弾
biscuit galleryは、biscuit gallery 3フロアで、waxogawaキュレーションによるグループ展「帰路にまざまざと知る」を2024年2月1日から2月18日まで開催する。biscuit galleryは2022年から若手キュレーターの活動を支援するための企画「biscuit gallery Curator Projects」を開始。数多くの応募より選ばれた今回の企画は強さだけでなく、内容や実現に向けた具体的な計画やアクションプランなどの記載が現実的だったことが選抜理由となっている。
先天性重度の難聴を持つwaxogawaは特定の領域に所属せず、アカデミアや美術教育の周縁として、またマジョリティ / マイノリティの周縁としての立場からキュレーション企画を立ち上げてきた。タイトルにある「帰路」は幼少期に言語訓練のため帰往復5時間をかけて通った毎週の記憶、高速道路のテールランプの連なり、言語獲得のプロセスを通じた社会の開かれを象徴している。本企画には自身の立場や経験から「ひとりで孤独に嬉しく立ちすくむこと」を実践したいというwaxogawaの想いが込められる。
waxogawa プロフィール
2001年生まれ先天性重度両耳難聴者。言語訓練により言語を獲得。慶應義塾大学政策メディア研究科修士課程在籍中。東京大学AMSEA・社会を指向する芸術のためのアートマネジメント育成事業第3期生、および地域芸術祭「みなとメディアミュージアム」共同代表としてアートマネジメント理論・実践を試みる。現在は山梨県・河口湖に位置するアーティスト・ラン・レジデンス「6okken」のメンバーとしても活動。NEORT++(日本橋・馬喰町)キュレーター。
参加アーティスト
袁方洲 | Yuan Fangzhou プロフィール
中国遼寧省生まれ。2018年清華大学美術学部工芸専攻を卒業後来日。2020年東京藝術大学大学院工芸科修士課程修了。現在、東京藝術大学大学院工芸科博士後期課程に在籍、東京を中心に活動している。人・物・自然の関係性に着目し、ポスト・ミニマリズムや仏教などの東洋思想に影響された自身の哲学に基づき、ガラス素材を中心に、立体、絵画、映像など複数のメディアと技法を交錯させる作品を展開している。
https://www.yuanfangzhou.com/
クリストス・マヴロディス | Christos Mavrodis プロフィール
1995年ギリシア生まれ。音響視覚芸術を専攻後オランダを拠点に活動。現代生活の複雑さを反映したフィクショナルな作品が現れる場において芸術的実践を行う。
https://christosmavrodis.com/
添田奈那 | Nana Soeda プロフィール
日本とロンドンでアートを学ぶ。アジアのおもちゃや看板、ガラクタなどに影響を受け、「安っぽさ」への愛情や、社会の無分別な部分への憤りや悲しみを平面作品や立体、アニメーションなどで表現している。
https://www.nanasoeda.com/
田中小太郎 | Kotaro Tanaka プロフィール
2001年生まれ。物質の内部で生まれる残響音を扱った立体表現を主に制作。東京藝術大学音楽学部卒業後、美術展施工に携わりながら制作活動を続ける。
https://www.instagram.com/kota.ko.t/
ペロンミ | pelonmi プロフィール
1987年生まれ。日々目にするものや感じたものを描く。
https://www.instagram.com/pelonmi_/
リリースペイシー | Lily Spacey プロフィール
1998年青森生まれ。慶應義塾大学環境情報学部を卒業後大阪に移り住み音楽やアニメーションなどを制作している。
https://www.instagram.com/lilyspacey/
biscuit gallery Curator Projects Vol.2「帰路にまざまざと知る」
会期 | 2024年2月1日(木)から2月18日(日)まで |
時間 | 13:00〜19:00 |
入場 | 無料 |
URL | http://tinyurl.com/bddtdjne |