12年間の創作活動を約800点の図版でたどり 新作インスタレーションと映像作品を発表
アーティストBIENの初となる作品集『Debris 4』が、美術出版社から2026年8月22日に刊行される。これを記念し、BIENによる刊行記念展「Debris 4」が、京都・京都 蔦屋書店 5F エキシビションスペースで2026年8月22日から9月9日まで開催される。学生時代から最新作まで12年間にわたる創作活動を約800点の図版で記録した作品集の刊行にあわせ、会場ではロンドンで撮影した風景を起点とする新作や映像作品を発表。BIENの制作を形づくってきた断片的なイメージと、その現在地を紹介する。
12年間の創作を記録する初作品集
1993年東京都生まれのBIENは、アニメーションやマンガ、文字、記号などの視覚言語から影響を受けた独自のドローイングを起点に、絵画、映像、彫刻、インスタレーションなど複数のメディアを横断して制作している。初作品集『Debris 4』は、学生時代から最新作まで12年間の活動を記録した一冊。作品写真だけでなく、制作過程の資料や日常的に撮影したスナップなど約800点の図版を収録し、完成作品とその背景にある思考を連続的に提示する。
タイトルの「Debris」は「破片」「残骸」を意味し、BIENがこれまで個人で制作してきたZINEシリーズを継承するものでもある。活動初期から現在までのイメージを時系列で構成しながら、作家の活動全体を完結したものとして提示するのではなく、現在進行する制作の一部分として記録している。また、アーティスト・コレクティブSIDE COREの松下徹によるエッセイ、美術批評家中尾拓哉による「プラネテス・ク:N の場合」を収録。日本語と英語によるバイリンガル仕様となる。
断片から風景を再構成する新作
刊行記念展「Debris 4」では、風景を構成する断片や制作過程で蓄積されたスナップ、作品集に収録された記録などを手がかりに、BIENの現在の表現を紹介する。中心となるのは、BIENがロンドン滞在中に撮影した公園の夕景をもとに制作した新作だ。一枚の風景写真を複数の変形パネルへと分解し、展示空間全体へ展開。鑑賞者が会場を歩きながら断片的なイメージを視覚的につなぎ合わせることで、ひとつの風景を再構成するインスタレーションとなる。あわせて、日常のなかで撮影し、制作の契機となったスナップ動画を素材とする映像作品も発表する。断片を収集し、分解と再構築を繰り返すBIENの制作方法を、作品集と展示空間の双方から読み解く機会となる。
直筆ドローイングを加えた特別限定版
会場では『Debris 4』にBIENが直筆ドローイングを加筆し、オリジナルのブロンズ製文鎮を付属した「特別限定版」も展示・販売する。限定50セットで、価格は99,000円(税込)。京都 蔦屋書店店頭およびアートのECプラットフォーム「OIL」で、2026年8月21日11時から9月9日18時まで抽選販売を受け付ける。通常版は208ページ、A4変型、コデックス装で、価格は6,500円+税。2026年8月22日に美術出版社から発売される。
BIEN プロフィール
1993年東京都生まれ。独自のドローイング表現を中心に、絵画、映像、彫刻、インスタレーションなど多様なメディアで制作するアーティスト。アニメーションやストリートカルチャーから影響を受け、記号の形状や意味を解体・再構築することで生まれる抽象的な作品を展開している。近年の主な展覧会に「理由なき反抗」(ワタリウム美術館、東京、2018年)、「DUSKDAWNDUST」(PARCEL、HARUKAITO by island、東京、2021年)、「SCAN THE WORLD [NEW GAME]」(金沢21世紀美術館、石川、2022年)、「PlanetesQue: The Case of B」(PARCEL、東京、2023年)、「JUNK'S PORTS」(ANOMALY、東京、2023年)、「In a Grove of Lights」(Season 4 Episode 6、ロンドン、2026年)などがある。
刊行記念展「Debris 4」
| 会期 | 2026年8月22日から9月9日まで |
| 時間 | 11:00〜20:00 ※最終日は18:00閉場 |
| 会場 | 京都 蔦屋書店 5F エキシビションスペース |
| URL | https://tinyurl.com/5x4uxj8t |

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