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1980年代の躍動から現代の混沌まで。300冊を超える雑誌からの触発

アートディレクター 清水正己が1980年代から現在まで、制作に関わってきた雑誌その数300冊以上を展示するカルチャー誌デザイン展「されど雑誌たち」がスパイラルガーデンで2024年3月27日(水)から4月2日(火)まで開催される。STUDIO VOICE、X-MEN、CUT、ROCKIN’ON JAPAN、anから、新潮社月刊シリーズ、FILT、WE /など、その時代のカルチャーシーンを鋭く切り取ってきた雑誌の数々が勢揃い。 いま改めて、「ネオ・カルチャー」という再解釈が立ち上がる。

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PHOTO by Jan Buus

1980年代から常にカルチャーの先頭を走ってきたこれらの雑誌やデザインが、それらがデジタルに置き換わりつつあるいま、新しい世代にどんな風に受け取られるのか。そんな想いから誰もが立ち寄りやすく来場者が自由奔放に刺激を受けられるような展示を目指す。一見単純にみえるその展示方法に、細部までリアルにこだわるアートディレクター清水正己の本気が宿る。

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PHOTO by Ryu Tamagawa

デジタル時代のいまこそ、若い世代と共有したい。
「ネオ・カルチャー」という再解釈

デザインという仕事に関わった時からサムネイル(thumbnail)を作るのが好きだった。親指サイズの小さな画ですべてここから始めていた。この小さなスペースで手を動かし続け考えて作ってきた。エディトリアルと広告という2つの領域のアートディレクションを1970年代後半からやり始め現在に至っている。

今回の展示は雑誌デザインと共に時代を歩んできたカルチャー誌をメインに、時代の流れがわかるようにしてみた。1979年タブロイド版『STUDIO VOICE』から始まってA4サイズまでの変遷。1984年創刊の男性ファッション誌『X-MEN』。1986年にフリーになって始めた『ROCKIN’ON JAPAN』、そして一番かっこいいインタヴューマガジンを作ろうと1988年に創刊した『CUT』。1998年から12年続けた新潮社『月刊シリーズ』は、新しいグラビア誌、写真集の新提案だった。その後もフリーペーパー『FILT』『WE/』などを作ってきた。

80年代、90年代、2000年代、現代に至るデザインの軌跡をいま改めてメタフィクション的に捉えた時、そこに「ネオ・カルチャー」という新旧を貫く概念がデジャヴュのように浮かびあがってくる。

清水正己

清水正己 プロフィール

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PHOTO by Hajime Sawatari

クリエイティブディレクター・アートディレクター。1953年長野県生まれ。1975年多摩美術大学デザイン科卒業。1979年流行通信社入社。1986年流行通信社退社・清水正己デザイン事務所設立。

アートディレクター 清水正己カルチャー誌デザイン展「されど雑誌たち」開催概要

会期2024年3月27日(水)〜4月2日(火)
会場スパイラルガーデン
時間11:00〜20:00 ※最終日4月2日(火)は19:00まで
料金無料
主催117 PRESS 
URLhttp://tinyurl.com/yck5z3s3