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隈研吾と金魚が織りなす新たな空間体験

アートアクアリウム美術館 GINZA(銀座三越新館)で夏の特別展「夏のアートアクアリウム2025」が2025年6月27日から9月29日まで開催される。2022年の開業から4度目の夏を迎える本展では建築家・隈研吾とのコラボレーションによる新エリア「セキテイリウム」が初登場。水をテーマにしたインスタレーション空間として、従来の展示とは異なる空間体験を提供する。さらに、複数のアーティストとの共創による新作水槽作品も披露され、銀座の夏に涼やかな芸術の風を吹き込む。adf-web-magazine-artaquarium-keng -kuma-1

隈研吾による「セキテイリウム」ー水が形づくる石庭

建築家・隈研吾とのコラボレーションによって誕生した新エリア「セキテイリウム」は、日本庭園の「石庭」から着想を得た作品。水の塊を“石”に見立て、その中を金魚が優雅に泳ぐという独自の表現によって、水の流れや生命の躍動を空間全体で感じさせる。螺旋状の竹とアクリルが交錯する構造体は、見る角度や光の加減により多彩な表情を見せ、金魚の泳ぐ姿が揺らめきながら映り込む。幅の細い平竹と偏光フィルム付きの透明アクリル板を使用することで、繊細かつ軽やかな印象を演出している。adf-web-magazine-artaquarium-keng -kuma-3

本作について隈は「日本の伝統的な金魚鑑賞文化と現代素材を融合し、空間の動きとともに新たな視点を提示する試み」とコメント。素材と建築を通じて自然と人間の新たな関係性を提示する、隈氏の建築哲学が表れた空間となっている。

3つの新エリアと新作水槽作品も初公開

「セキテイリウム」を含む3つの新エリアが今夏初登場するほか、アーティストとコラボレーションした水槽作品も複数公開予定。毎年進化を続けるアートアクアリウム美術館 GINZAは、幻想的で没入感あふれるアート空間をさらに深化させている。

アートアクアリウム

“アートアクアリウム”は、光・香・音による演出とともに、金魚が泳ぐ水槽作品を展示する没入型エンターテインメントアート。江戸時代から続く金魚鑑賞文化を、現代アートとして表現する空間である。2022年5月に銀座三越に開業したアートアクアリウム美術館 GINZAは、四季を通して作品の入れ替えを行い、常に新しい体験を提供する施設。これまでの累計来場者数は1,230万人(2025年2月時点)を超える。adf-web-magazine-artaquarium-keng -kuma-2

「夏のアートアクアリウム2025」開催概要

日程2025年6月27日(金)から9月29日まで
会場アートアクアリウム美術館 GINZA
URLhttps://artaquarium.jp/