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傷つくことと築くことが「創」という文字で重なり合う「kizu」

山梨・北杜にある多目的施設GASBON METABOLISMArtStickerの共同企画展「傷 創 築 / kizu」がアートかビーフンか白厨で2024年10月1日(火)から10月26日(土)まで開催される。本展は「かさぶたとしての都市」をテーマとした多様な背景を持つ5人と1組のアーティストによるグループ展。

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本展は、都市、その構造物や空間の経験を経て、「個の中」に刷り込まれる/刷り込まれた感覚と記憶について「かさぶたとしての都市」というキーワードから思考を深めていく。複雑で複層的な機能を持ち、経済効率を追求しながらも無駄や荒廃をも魅力とする都市。発展の幻想にいきる私たちに、アーティストが作品をとおして一石を投じる試みとなっている。

参加アーティスト

小林敬生(Keisei Kobayashi)

極薄で半透明の雁皮紙(和紙)に、木口木版で作成した精密な複数の版木を組み合わせた空間表現が特徴。「鏡貼り」の手法等を駆使することにより、書籍の挿絵や絵本の印刷に用いられていた「木口木版」の作品の大型化を実現した。

1976年から制作を開始した400点を超える「木口木版」の作品群は作家を代表する「蘇生の刻」シリーズ (1985年~) / 「饒舌な風景」・「白い朝又は早暁」シリーズ (2000年~)「陽はまた昇る」シリーズ (2008年~)と続き、一貫して多様な生命と文明の調和への壮大なストーリーを描き出している。

国立東京近代美術館,大英博物館, ニュージーランド近代美術館など内外に作品収蔵。一般社団法人日本版画協会 理事長  / 多摩美術大学名誉教授 (美術学部絵画学科版画専攻)。

海老塚耕一(Koichi Ebizuka)

1951年横浜市生まれ。1976年多摩美術大学美術学部建築科卒業。1979年多摩美術大学大学院美術研究科修了、2022年多摩美術大学 美術学部 芸術学科教授退職。美術家としての制作を、水、風、そして子供との交感を通して独自に展開。「第6回インド・トリエンアーレ」ゴールド・メダル、「第4回アジアンアート・ビエンナーレ、バングラディッシュ」最優秀作家賞、第15回平櫛田中賞、「第19回現代日本彫刻展」神奈川県立近代美術鑑賞、タカシマヤ文化賞等を受賞。

サリーナー・サッタポン(Sareena Sattapon)

タイ出身1992年生まれ。バンコクのシラパコーン大学の「絵画・彫刻・グラフィックアート学部」で学士号と修士号を取得。2021年現在東京藝術大学グローバルアートプラクティス専攻の研究生として東京在住。タイ、香港、シンガポール、韓国、中国、インドネシア、台湾、ドイツ、ポーランド、ウクライナ、スロバキア、ハンガリー、ノルウェー、日本など多くの国で展覧会、レジデンス、パフォーマンスを行う。タイの少数民族出身であるという個人的な背景や、日常生活をインスピレーションソースとして、これまでパフォーマンスアート、写真、ビデオ・アート、インスタレーションなど、さまざまな媒体で制作を続けている。また近年では、アート制作や発表における大量の資源消費や廃棄の懸念から、「I disappear, Therefore I am」などゼロウェイストをテーマにプロジェクトを行っている。

成定由香沙(Yukasa Narisada)

1998年生まれ。2024年東京藝術大学大学院美術研究科建築専攻修了。廃炉になった原子炉とその背景となる核のコロニアリズムを題材とした『行方不明者の家 (Radioactive Ghost House)』(2024)や、失われゆく歴史に対する記念的空間を構想する『香港逆移植』(2021)など、建築・映像・写真を主な領域として思考・表現する。主な展覧会に京都芸術センター Co-program 2023 採択企画として「Ground Zero」(2023/ 京都)、「できない(かもしれない)わたし」(2022/ 京都・東京)などがある。

中村直人(Naoto Nakamura)

1996年滋賀県生まれ。2019年金沢美術工芸大学 美術工芸学部デザイン科視覚デザイン専攻卒業。近年の主な展覧会に「Fernweh Tripp(トーキョーアーツアンドスペース本郷、東京、2024年)」、「OUT OF THE FIREMAN(SRR Project Space、東京、2023年)」、「Essays for Life(駒込倉庫、東京、2023年)」 など。TOKYO FRONTLINE PHOTO AWARD 2024 多和田有希賞受賞。

GROUP

建築プロジェクトを通して、異なる専門性を持つ人々が仮設的かつ継続的に共同できる場の構築を目指し、設計・リサーチ・施工をする建築コレクティブ。主な作品に、磯崎新が手がけた初期住宅「新宿ホワイトハウス」の外構部の設計・施工をおこなった新たなアートスペース《新宿ホワイトハウスの庭》、築約30年の長家をそこに残る生活の痕跡を収集しコラージュして改修を行った《海老名芸術高速》など。主な個展に、「手入れ / Repair」WHITEHOUSE(2021、東京)グループ展に「Involvement/Rain/Water passage」金沢21世紀美術館(2023、金沢)など。

「傷 創 築 / kizu」開催概要

会期2024年10月1日(火)〜10月26日(土) ※日・月は定休
時間17:00〜23:00
会場アートかビーフンか白厨
URLhttps://tinyurl.com/4jpdnwwb