3teji64JldE

Sorry, this entry is only available in Japanese. For the sake of viewer convenience, the content is shown below in the alternative language. You may click the link to switch the active language.

次世代型スマートシティの垂直版「SHIBUYA HYPER CAST. 2」

昨今のコロナによる働き方を始めとした社会の変化や、新しいプラットフォームとしてのスマートシティへの関心の高まりに対し、超都心型のスマートシティの一つの在り方として、以前から次世代型スマートシティのあり方を研究し、リサーチや分析、コンサルティングを行ってきている建築・デザインの活動体ノイズ(noiz)の汎用型に対しての一つの特殊形の提示。また、今回アプリのインストールすることなしに、スマートフォンでリンクをクリックするだけで目の前にSHIBUYA HYPER CAST. 2のミニチュアを召喚できるWeb-ARも体験できるようになる。

adf-web-magazine-noize-shibuya-huper-cast2

All images © noiz

SHIBUYA HYPER CAST. 2は、実在する施設をベースに継続的にデザインを更新しているSHIBUYA HYPER CAST. プロジェクトの第二形態である。SHIBUYA CAST. は渋谷駅前の明治通りとCat Streetとが交差する敷地に、noizが外装とランドスケープのデザイン監修を担当して2017年にオープンした複合オフィスビル。渋谷では希少な公開空地や貫通通路を大きく開放し、コワーキングやカフェ等の施設とも連動して、渋谷ならではの様々な活動や才能に表現の場と機会を提供する活動を続けている。

noizは近年、通常の建築やインテリアのデザイン業務と並行して、いわゆる次世代型スマートシティの計画やビジョンづくり、コンサルティングに関る機会も多い。社会の情報化が急速に進む中で、未来都市も本質的な新しさをより情報レイヤに移しつつあり、新規性は必ずしもモノの形や構成として現れない。20世紀後半のような分かりやすい未来都市像というビジュアルだけでは、本当の次世代都市の本質を表現することは難しい。このような状況の中、現在noizが関わっている次世代型スマートシティのいくつかの要素をとりまとめ、半ばダイアグラム、半ば現実的な構成として、現実に「存在し得る」垂直版のスマートシティとして構想したものが本プロジェクトである。

adf-web-magazine-noize-shibuya-huper-cast2-1 adf-web-magazine-noize-shibuya-huper-cast2-2 adf-web-magazine-noize-shibuya-huper-cast2-3

2019年のSHIBUYA CAST. の2周年イベントで提示した「SHIBUYA HYPER CAST. 」をよりシステマティックに進化させ、今回3周年にあわせて「SHIBUYA HYPER CAST. 2」として再構成した。各ユニットやその中の要素は、そのまま水平な都市に分解して再配置を行うことで、多様な次世代型の都市が構築可能な構成となっている。

生活のプラットフォームが情報空間へと拡張し、職・住・学・遊など多様な要素がマルチレイヤに多重化し、広域な場所へと離散化した社会では、多様な自律デジタルエージェントが共存する。それらにも活動しやすく、認識しやすいことを前提として構成された都市要素は、より可変で編集可能なものに、より用途がフレキシブルで、ニーズの変化に応じてダイナミックに変化するものになっていく。同時に場所性や歴史性、その場ならではのスタイルや個性の価値が高まり、半ば演出され増幅された多様な要素が、選択可能として都市の中に織り込まれるようになっていく。そうした状況を都心における極端な事例として視覚化を試みたのが、今回提示する垂直型都市、SHIBUYA HYPER CAST. 2という位置づけになる。

移動の概念は、人の移動やモノの移動よりもむしろ、機能定義や属性の情報的な移動が一般的になり、人の移動は必要ではなく選択することだけになっていく。結果として物理的な偏在の極としての都市はそれ単独では機能し得なくなり、本計画のような極端な都心型の極はまた、同時に郊外やリゾートのような異なる特性を活かしたカウンターパートを必要とするようになっていく。それらの多様な特性を持つ拠点をネットワークする形で、「次世代型スマートシティ」という、実際には都市に偏在しない(すなわちもはやシティではない)プラットフォームは浸透していくことになる。

noiz

2007年に豊田啓介と蔡佳萱のパートナーシップとして設立。2016年に酒井康介を加えた3名パートナー体制で、東京と台北の二拠点からコンピューテーショナルな手法を駆使し、建築を軸にインスタレーションから都市まで幅広いジャン ルで国際的に活動する建築・デザイン事務所。最新のデジタル技術を駆使した各種デザインや製作、システムの実装から教育、各種リサーチ& コンサルティング活動も積極的に展開する。主要な例として、Shadow In Motion (2019年、インスタレーション、原研哉氏とのコラボレーション)、等々力の住宅(2019年、住宅)、SHIBUYA CAST. (2017年、ファサード・ランドスケー プデザインを担当)ほか。主な受賞歴として、World Interior News Awards (WIN Awards) 2017空間デザイン部門大賞受賞、The Fifth Public Arts Award 受賞(2016年)、WIRED Innovation Award(豊田啓介、2017年)など。