歴史とカルチャーが交差する京都三条
リテール、大型商業施設、ホテル、オフィス、レジデンスなど多岐にわたるインテリアデザイン、コンサルティング、コーディネーションのトータルサービスを国内外問わず展開するGARDEは、2022年4月4日(月)に開業した「プリンス スマート イン 京都三条」の内装部分のコンセプト立案、基本計画、基本設計、監修を手掛けた。
観光、ビジネスなど様々なシーンの拠点として多くの人が訪れる京都、三条の地に長い歴史や文化を感じながら、最新技術の活用によりスマートで且つ機能性に優れた空間を持つ新たなホテルが生まれた。
ホテルの最大の特徴は、立地、ロビーデザイン、ICT、AI技術導入によるシームレスサービス
京阪本線「三条」駅や京都市営地下鉄東西線「京都市役所前」駅からも徒歩圏内に位置し、京都観光はもちろんビジネスにも大変利便性の良い場所に建つ「プリンス スマート イン 京都三条」。現代の町家をイメージし、京町家の特徴とも言える格子戸、出格子などを組み合わせて構成されたファサードは決して華美ではないが、美しいリズムや動きを感じる洗練されたデザイン。
デザインコンセプト / キーワードは“いびつさ”“なつかしさ”“ギャップ”
現代の町家をイメージしたファサードの持つ世界感を残しつつ緩やかに視界を制御しながら、シンプルでモダンなロビーへ誘うため、暖簾状のスクリーンを設置。目前の巨大なタッチスクリーン、そして土間を進むと自動チェックインカウンターへ。無駄のないストレスフリーな動線を進んだ先には突如、瑞々しい山林を再現した中庭が現れまるで1枚の絵画を見ているような不思議な感覚に陥る。
大空間のデザインは“温故知新”がテーマ
コンクリートやデッキプレートなど無機質で現代的なインダストリアル素材の中に、むきだしの照明や製材から100年以上経過した古材のビックテーブルなどのマテリアルや調度品を混在させることで温かさや懐かしさを持つ時間の経過、温故知新を表現。
ロビー / レストランエリアデザイン 新旧MIXによる異・懐・隔の空間
天板に製材から100年以上経過した欅の古材をモザイク状に貼り込んだビックテーブルには、伝統的なボヘミアンクリスタルのクラフトマンシップと革新的な技術により彫刻のような美しさを持つ照明器具LASVIT製のシャンデリアの光が優しく反射する。新旧MIXの異なるいびつさや異なる感触を緻密に計算し蓄積することで、他には類を見ない独自空間が完成した。
ロビー、レストラン(1)
ゲストルームデザイン ここが癒しの場、ここが京都滞在の起点
プリンス スマート インブランドの意匠である傾斜を床にあしらい、連動する形で壁面の壁紙を切り替えることによる視覚効果が客室をより広く且つスタイリッシュな空間に見せるようデザイン。東山をモチーフにした壁紙を採用することで、客室にも京都三条らしさを光らせる。
プリンスホテル「プリンス スマート イン 京都三条」
京阪本線「三条」駅から徒歩約8分、京都市営地下鉄東西線「京都市役所前」駅から徒歩約5分という京都の中心からも利便性の高いロケーション。地上5階建ての客室棟には137室の客室があり現代の町家をイメージした外観や京都をモチーフとしながら現代的で斬新なデザインのロビー、ICTやAI技術の導入によりシームレスなサービスを提供しているプリンスホテルの次世代型ホテルブランド。京都市内では2021年5月31日に開業した「プリンス スマート イン 京都四条大宮」に続き2店舗目となる。
GARDE(ギャルド)について
ブランディング・デザイン会社として、リテール、オフィス、レジデンス、ホテルや飲食、またこれらの複合施設など様々な分野の空間をデザイン。グローバルなネットワークを駆使し、多様な社会や文化に対する深い洞察力と才能豊かなデザインナー、PM、コンサルティング、デザイン、コーディネーションという3つの柱とする各分野でクライアントのビジョンを具現化し、卓越したデザインと機能性が結び付く空間を創造。東京本社の他、ミラノ、パリ、香港、上海、シンガポール、クアラルンプール、ニューヨーク、ロサンゼルスと世界各地に拠点を持つ。
プリンス スマート イン 京都三条施設概要
所在地 | 京都市中京区御幸町通三条上る丸屋町325番地 |
敷地面積 | 約1,025.83m2 |
構造・規模 | 鉄骨造 地上5階 |
客室数 | 137室(ツインルーム105室 / ダブルルーム32室) |
付帯施設 | レストラン(66席※ロビーエリア含む)、ランドリー |