国宝「青井阿蘇神社」が隈研吾設計「国宝記念館」建設プロジェクトへの支援募集を開始
熊本県人吉市の国宝「青井阿蘇神社」は、日本遺産人吉球磨「相良700年が生んだ保守と進取の文化」を冠する建物として、また2020年7月豪雨からの郷土の復興の象徴として、建設予定の「国宝記念館」の建設資金の支援募集をグローカル・クラウドファンディングにて2021年3月28日から開始した。
隈研吾設計「国宝記念館」建設プロジェクトについて
2008年に国宝に指定された熊本県人吉市の国宝「青井阿蘇神社」は、国宝指定10周記念事業の一環として「国宝記念館」建設を計画。神社の護持発展のみならず、日本遺産人吉球磨「相良700年が生んだ保守と進取の文化」を冠する建物として、郷土の更なる繁栄に寄与を目的とし、建設資金の一部をクラウドファンディングにて募る。
クラウドファンディング概要
オーナー
青井阿蘇神社
資金の使途
資金は「国宝記念館」の木製の屋根材に充てられる。隈研吾の建築は、和を取り入れながら近代的で個性豊かなデザインが特徴で、木材を使った建築は世界的にも有名。社殿の茅葺をイメージした屋根には地元、市房山の杉などがふんだんに使用される予定で、人吉・球磨復興の象徴になると考えられる。
リターン品
全ての支援者の名前は、芳名帳およびプロジェクトページに掲載し、青井阿蘇神社に永久に保管。また、支援者には、本プロジェクト終了後に、礼状および国宝記念館の永久入場券も送付される。支援金額に応じた13種類の返礼品も準備。市房杉の御朱印帳や隈研吾の協力により実現した見学ツアーなどが含まれる。
応募方法
クラウドファンディングプラットフォーム「グローカル・クラウドファンディング」にて募集。
募集期間:2021年3月28日~2021年9月30日
仮称「青井の杜 国宝記念館」について
国宝記念館は、結婚披露宴会場や直会(なおらい)の会場として長年親しまれてきた参集殿を社務所・ギャラリー・記念館と一体化させた建物。1階と2階のギャラリーには、400年以上前から伝わる神輿(みこし)や、2020年7月の豪雨で被災し、現在修復中の御神刀や奉納刀剣などの収蔵品を展示予定。世界的に有名な建築家、隈研吾が設計を担う。社殿の茅葺をイメージした屋根には地元「市房山の杉」などがふんだんに使用される予定。