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「建築文化をどう社会に開き、次代へ手渡していくか」という課題の象徴となるプロジェクト

クラウドファンディング・プラットフォームを運営するMotionGalleryが、建築文化の未来を問う2つの重要プロジェクトを公開している。ひとつは建築家・安藤忠雄が手がけた「TIME'S」(京都・三条通)を舞台に新たな都市型の建築文化拠点「京都建築センター」の立ち上げを目指すプロジェクト。もうひとつは、建築家・石上純也の設計で建設を予定していた徳島文化芸術ホールがどのようなものなのかを公開する展覧会が2026年6月に予定されていたものの、開催3日前に急遽中止となったが、再び民間の手で開催を目指すものとなっている(本展は「石上純也展 ― 徳島文化芸術ホールへと続く、風景と建築の思想 ―」として7月11日から現在開催中)。

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京都建築センター

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石上純也展

日本ではあまりなじみがないが欧米でしばしば目にする、建築ツアーの拠点でギャラリーやライブラリーを備え建築文化を伝える役割を担う「建築センター」。「京都建築センター」の設立はこれを手本としたもので、長らく閉鎖され活用が待たれていた「TIME'S」を京都における建築文化の伝承を担うことを目的に「京都建築センター」として設立・活用を目指している。「東京建築祭」などの数々の建築祭事務局を担う合同会社まいまいが起案し、日本初の建築センターの名を冠した「けんちくセンターCoAK」の川勝真一も加わり、空間設計は2025年大阪・関西万博の休憩所を手がけたMIDW architects(服部大祐+服部さおり)とstudio arche(甲斐貴大)が担当する。目下、2026年8月のプレオープン、9月の本オープンを予定している。

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京都建築センター設立後は、建築ツーリズムやギャラリー・ショップの設置はもちろんのこと、京都ゆかりの建築家らの選書をそろえたライブラリー、建築の魅力を伝える人を育てる学びや、「京都モダン建築祭」の特設拠点となることが期待されている。

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徳島市で計画されていた県立新ホール「徳島文化芸術ホール(仮称)」の2021年の公募型プロポーザルで、石上純也建築設計事務所らを含む共同企業体は、「花びら状のテラス」が幾重にも重なる世界的にも類のない計画で設計者に選定され実施設計まで完了した。その内容を公開する展覧会が予定されていたものの徳島県から急遽中止の要請があったとされ、本プロジェクトは展覧会の再開催を求めた建築家・建築士・文化関係者・市民らによるものとなっている。県民が税で進められた公共事業の計画を自らの目で見て考える機会を取り戻すこと、建築という公共財の記録(設計図・模型)を公開し議論の素材として残すことを目的とし、展覧会「石上純也展 ― 徳島文化芸術ホールへと続く、風景と建築の思想 ―」は公益社団法人日本建築家協会 四国支部 徳島地域会などの尽力により新たな民間会場での開催にこぎつけ、2026年7月11日(土)から8月30日(日)まで公開中。

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MotionGalleryは建築分野におけるクラウドファンディングで、これまでにも京都モダン建築祭、神戸モダン建築祭、東京建築祭、なめりかわ建物フェス(富山)など建築祭開催や、旧尾崎邸(明治期の洋館/東京・世田谷)、中銀カプセルタワービル(黒川紀章/メタボリズム建築)、三鷹天命反転住宅(荒川修作+マドリン・ギンズ)、大正時代の映画館「旭館」(愛媛)など、名建築の保存・再生・アーカイブで資金調達支援を行っている。