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角川武蔵野ミュージアム

図書館、美術館及び博物館が融合する「角川武蔵野ミュージアム(Kadokawa Culture Museum)」が2020年6月6日に埼玉県所沢にプレオープンする。世界的建築家の隈研吾が、設計に携わった「国立競技場」と同時期に設計デザインした文化複合施設であり、これまで世界の美術館を多く手がけてきた隈建築の中でも異彩を放つ。多面体の岩デザインは、大地から隆起した建築物のようなダイナミックな存在感を放つ。「角川武蔵野ミュージアム」は、美術・博物・図書を複合させたプロジェクト。イマジネーションを連想させながら、リアルとバーチャルを行き来する複合文化ミュージアムである。運営の柱となるのは、館長である編集工学者の松岡正剛、博物学者の荒俣宏、芸術学・美術教育研究者である神野真吾、建築家の隈研吾である。

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角川武蔵野ミュージアム外観

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水面に浮かぶ30mの高さの巨大な岩の「角川武蔵野ミュージアム」。20世紀の建築はコンクリートと鉄という大量生産素材の時代だったが、これからの建築は物質というものをもう一度取り戻すべきだという考えから、隈研吾は人間の心に響く“木”と“石”という2つの素材にこだわった。「国立競技場」を“木”の建築とすれば、“石”の建築が「角川武蔵野ミュージアム」という二つの建築界のレガシーとなる。「角川武蔵野ミュージアム」の外壁は、1つ50kg~70kgの花崗岩を約20,000枚使用している。石は中国・山東省の山奥から切り出し、中国の南にある福建省厦門まで運び、そこで加工して船で運搬した。石の総量は約6,000㎡、重さは約1,200t、10tトラックで120台分という量となった。

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ヴィクトリア&アルバート・ミュージアム ダンディ外観

隈研吾が設計した石の建築に、2018年9月15日にオープンしたイギリス最大の美術館「ヴィクトリア&アルバート・ミュージアム」のスコットランド分館「ヴィクトリア&アルバート・ミュージアム ダンディ」がある。川に大きくせり出す石の美術館で、スコットランドの文化再生の核にもなっている。「角川武蔵野ミュージアム」は、この「ヴィクトリア&アルバート・ミュージアム ダンディ」で実現したアイデアをスケールアップしたものとなる。隈研吾は、石の荒い肌をむき出しにして、多くの角を作りながら組み合わせていくという、かつてない特別な石のディテールを「角川武蔵野ミュージアム」で作りあげた。館長の松岡正剛はこれを「多角形」ではなく「有角建築」であると称した。その複雑な凹凸は、一日の様々な時間軸の中でも太陽光が外壁を照らす角度によって、「角川武蔵野ミュージアム」に千変万化の様相をもたらす。一枚一枚肌合いも色合いも違う岩肌が、光と影によって刻々と変容する光景は、見るものに自然のプロジェクションマッピングの印象を与える。

角川武蔵野ミュージアム 概要

名称角川武蔵野ミュージアム
Kadokawa Culture Museum
高さ39.65 m(地上5階)水盤からの高さは31m
総床面積約3,600坪(約12,000m²)
外壁の石数約20,000枚
石の総重量約1,200t
デザイン監修隈研吾建築都市設計事務所
設計・施工鹿島建設
コンストラクション・マネジメント久米設計