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キュレーターは建築家・金野千恵

2027年5月8日(土)から11月21日(日)にかけて、イタリア・ヴェネチアにて開催される「第20回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展」の日本館展示(主催:国際交流基金)の概要が発表された。キュレーターは「モンスーン・アジア」を掲げる建築家・金野千恵が担当。出展作家は黄聲遠(建築家/⽥中央聯合建築師事務所 主宰)、水雁飛(建築家/Yanfei Architects主宰)、西澤俊理(建築家/NISHIZAWAARCHITECTS、滋賀県⽴⼤学 准教授)の3名で、環境編集を菅健太郎(環境編集、建築家/Arup、京都⼯芸繊維⼤学 特任准教授)が手がける。

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© t e c o

ヴェネチア・ビエンナーレはイタリア・ヴェネチア市の市内各所を会場とする国際的なフェスティバル。1895年に最初の美術展が開かれて以来130年以上の歴史がある。ヴェネチアには現在、美術展、建築展、音楽祭、映画祭、演劇祭の各部門があるが、 建築展は現代の建築の動向を俯瞰できる場として世界の注目を集めている。建築展は二年に一度開催され、美術展と交互の開催となっている。

日本は 1952年に初公式参加を果たし、1956年に日本館の完成を経て、今日に至るまで毎回参加を継続している。1996年建築展「亀裂」(コミッショナー:磯崎 新 出展作家:石山 修武、宮本 佳明、宮本 隆司)、「ここに、建築は、可能か」(コミッショナー:伊東 豊雄 参加作家:乾 久美子、藤本 壮介、平⽥ 晃久、畠山 直哉)にて金獅子賞(パビリオン賞)を受賞した。日本館の過去の展示内容は公式サイトから確認できる。

キュレーターと参加作家

金野千恵
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©yasuyukitakagi

建築家、t e c o 代表。1981年神奈川県相模原市生まれ。2005年東京⼯業⼤学卒業、2005-06年スイス連邦⼯科⼤学 奨学生、2011年東京⼯業⼤学⼤学院博士課程修了 博士(⼯学)。2011年KONNO設⽴ののち2015年t e c o設⽴。2021-26年京都⼯芸繊維⼤学 特任教授。2024年スイス連邦⼯科⼤学 客員教員など。

住宅や福祉施設、公共施設などの建築設計とともに地域リサーチ、まちづくり、アートインスタレーションまでを手がけ、仕組みや制度を横断する環境づくりを試みている。

主な作品に『春日台センターセンター』(2023年日本建築学会賞 (作品) 他)、ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展2016日本館展示『en(縁):art of nexus』会場構成(t e c oとして参加。展示は特別表彰を受賞)、『向陽ロッジアハウス』(2013年 平成24年東京建築士会住宅建築賞金賞 他)。主な著書に『ロッジア 世界の半屋外空間 暇も集いも愉しむ場』(2025,学芸出版社)。

黄聲遠 Huang Sheng-Yuan (ホァン・シェンユェン)
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撮影:⽥中央⼯作群

建築家、⽥中央聯合建築師事務所 主宰。

1963年台北市生まれ。東海⼤学(台中市)卒業後、イェール⼤学⼤学院にて建築学修士号を取得。1993年に宜蘭に拠点を定め、⽥中央聯合建築師事務所を徐々に築き上げる。2015年、展覧会『Living in Place』を開催。2018年、第16回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展の台湾館において、『Living with Sky, Water and Mountain: Making Places in Yilan』を展示。2021年、第17回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展に招かれ、作品を展示。2026年には、『輕輕地走回地球表面』を出版。同書では土地、気候、身体感覚、そして日常生活へと⽴ち返る建築的思考を提示し、環境、人々、時間、さらには星空とのあいだに、謙虚で繊細な関係をいかに育むか問いかけている。

水雁飛 Shui Yanfei(シュイ・イェンフェイ)
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©Yanfei Architects

建築家、Yanfei Architects 主宰。

1981年重慶市生まれ。中国の1980年代生まれを代表する独⽴系建築家の一人として広く知られている。2012年に雁飛建築事務所「Yanfei Architects」を設⽴し、急速な社会変容を遂げる中国を背景に、社会との協働のあり方を探求する実践を続けている。地域リサーチ、実験的インスタレーション、コミュニティとの協働、現場での施⼯など多岐にわたる活動を通じて、日常生活に新たな可能性をもたらす建築の創出に取り組んでいる。その作品は数多くの賞に輝いており、2018年には「AIA Shanghai Honor Award」を受賞。同年、ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展に招待参加した。

2023年には「Architecture China Award」において若手建築家を対象とする「Exploration Award」を受賞。2024年、上海にて個展「Focusing the Familiar」を開催。2025年、独⽴系建築家の新進気鋭を顕彰する小嶋一浩賞(日本)を受賞。

西澤俊理

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建築家、NISHIZAWAARCHITECTS、滋賀県⽴⼤学 准教授。

1980年千葉県生まれ。2003年東京⼤学⼯学部建築学科卒業、2005年同⼤学院修了。2005-09年安藤忠雄建築研究所勤務。2009-11年Vo Trong Nghia architectsパートナー、2011-15年Sanuki+Nishizawa architectsパートナーとして数々のプロジェクトに携わったのち、2015年、ホーチミンにてNISHIZAWAARCHITECTS設⽴。都市部の富裕層だけでなく、メコン河流域の高床式住居の設計など、自然を受け入れて暮らす人々の住居空間を調査、設計。2023年より滋賀県⽴⼤学環境科学部准教授。研究室では一般的な建物だけでなく、人、魚、鳥、虫、植物、微生物、砂、粘土、光、水、風・・・といった琵琶湖周辺の無数のアクターが生態学的に連帯する構造物の空間やコモナリティの仕組みについて研究。

菅健太郎 

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環境編集、Arup、京都⼯芸繊維⼤学 特任準教授。

1977年東京都町⽥市生まれ。2001年早稲⽥⼤学理⼯学部建築学科卒業、2003年東京⼤学⼤学院⼯学系研究科建築学専攻修士課程修了。久米設計を経て2009年Arup入社。現在はサステナビリティ・リーダーを務める。2021年より京都⼯芸繊維⼤学特任准教授を兼任。

機械設備に過度に依存しないパッシブデザインや、従来の手法や価値観にとらわれない快適で心地よい空間のあり方を、研究と実践の両面から追求している。

主な作品に、森鴎外記念館(2014年BCS賞)、明圓寺納骨堂(2016年JIA環境建築賞、2018年環境・設備デザイン賞優秀賞)、東京アクアティクスセンター、石巻市複合文化施設、ドバイ万博日本館、⼤阪万博クラゲ館など。

第20回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 全体概要

会期2027年5月8日(土)~11月21日(日)
会場ジャルディーニ地区(Giardini)、アルセナーレ地区(Arsenale)、他ヴェネチア市内各所
URLhttps://www.labiennale.org/en