デザインフェア「第6回EDIT Napoli」の「EDIT CULTプログラム」展示の一環として
マテリアルブランド「ALCANTARA®(アルカンターラ)」と、建築家・隈研吾がコラボレートし、Domitilla Dardi(ドミティラ・ダルディ)がキュレーションを務めるナポリのサン・カルロ劇場で上演される「Simon Boccanegra(シモン・ボッカネグラ)」の特別な舞台美術を手掛けた。本コラボレーションは10月11日(金)から13日(日)までナポリの国立公文書館で開催されたデザインフェア「第6回EDIT Napoli」の「EDIT CULTプログラム」展示の一環として実現した。
隈はGiuseppe Verdi(ジュゼッペ・ヴェルディ)のオペラ作品の物語性と視覚的要素を研究。「Shiwa Shiwa」という名のコンセプトは日本語で「折りじわ」を意味し、自然の曲線やその捉えどころのなさ、流動性、不安定さ、そして絶え間ない変化を象徴する日本的な概念を表現している。このコンセプトが700平方メートルにわたる穴あき加工が施されたALCANTARA®を使用した舞台美術に反映され、この素材が劇場の舞台を包み込み、合唱とオーケストラの声と対話しながら圧倒的な存在感を放った。