スクロールと縦の筆致が交差する 新しい風景
東京 京橋に位置するGallery & Bakery Tokyo 8分で真田将太朗による新作個展「FOR」が2026年1月31日から3月3日まで開催される。本展はArtStickerを運営するThe Chain Museumと、THE CITY BAKERYを運営するフォンスがプロデュースする同スペースの第15回目の展覧会として開催される。Gallery & Bakery Tokyo 8分は、2024年11月に開業したTODA BUILDING(東京・京橋)の1階に位置し、アートギャラリーとベーカリー&カフェを併設する空間である。建築設計は、建築家・元木大輔が率いるDDAAが手がけた。
展覧会
2000年生まれの真田将太朗は、Art Olympia 2022やベストデビュタントオブザイヤー2025を受賞し、JR長野駅やJR上野駅の大壁画、Google Japanのアートワークなどを手がけてきた気鋭の画家である。真田は、現代人が日々向き合う情報環境に、時間や重力の解釈を投じる「新しい風景」をテーマに、独創的な抽象絵画を制作してきた。本展「FOR」は、現代生活を象徴する「スクロール」という行為と、絵画における「縦の筆致」を接続する試みである。私たちは日常のなかで無意識のうちに親指で画面を縦にスクロールし続けている。真田はこの身体動作を絵画制作におけるストロークへと変換し、「重力」や「時間」を独自の解釈でキャンバスに定着させることで、デジタル社会における新たな風景を提示する。本展では、真田の作品のなかでも最大級のサイズとなるキャンバス作品に加え、制作過程や思考の軌跡そのものを空間に展開するキュレーションを、作家自身が構成している。
展覧会ステートメント
乱暴なイメージだが、現代人の一日は「通知」とともに始まり、「スクロール」とともに終わる。空の色よりも画面の明るさのほうをよく覚えている日常のなかで、私はこの情報社会を映し出す「新しい風景」を描きたいと考えてきた。親指によるスクロールの反復運動は、やがて絵画の縦方向の筆致へと反転する。仕事に向かわせる重力、帰宅させる重力、うつむいて画面を覗き込ませる重力。そうした日々の「下方向」を、画面のなかに沈殿させたい。完成作だけでなく、行き詰まったキャンバスや試行錯誤の痕跡も含め、「過程」を見せること。そして、パンやコーヒーのある日常的な身体感覚そのものを、展示の一部として組み込むこと。そのすべてが、この時代の風景であると考えている。
真田将太朗 / Sanada Shotaro
画家。2000年生まれ。東京藝術大学美術学部を卒業後、東京大学大学院学際情報学府修士課程に在学。SANADA WORKS代表取締役社長。画家として活動する傍ら、AI時代の創造性のあり方を探る情報学研究に従事。環境の認識に独創的な重力・時間の解釈を織り交ぜた「新しい風景」をテーマとする大型抽象絵画が早くから高い評価を受け、Art Olympia 2022、ベストデビュタントオブザイヤー2025など数多くの賞を受賞。JR長野駅、JR上野駅に代表される多数の常設大壁画制作をはじめ、Google JapanアートワークやSuper Formula 全日本選手権やスキー競技オリンピック日本代表のヘルメットデザイン、millennium paradeメンバーとのBLUE NOTEでの芸術公演などメディアを横断しつつ幅広く活動を続ける。主な個展に「POINT OF VIEW」GINZA SIX 銀座蔦屋書店、「NEXT LANDSCAPE」阪急うめだ本店、「BETWEEN:Landscape and You」寺田倉庫Tokyo International Gallery、「Solo Exhibition」台湾新光三越など。
Gallery & Bakery Tokyo 8分
Gallery & Bakery Tokyo 8分は、The Chain Museumとフォンスがプロデュースする、アートギャラリーとベーカリー&カフェが併設されたスペースである。東京の中心地・京橋において、街に開かれたアートスペースを目指し、これからが期待されるアーティストに焦点を当てた展示を行っている。
真田将太朗 新作個展「FOR」開催概要
| 会期 | 2026年1月31日(土)から3月3日(火)まで |
| 会場 | Gallery & Bakery Tokyo 8分 |
| 時間 | 8:00–19:00 |
| URL | https://tinyurl.com/5yaueecw |

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