トーマス・ヘザーウィック(Thomas Heatherwick)について
2019年にオープンしたニューヨークのVessel、Google本社(BIGとのコラボレーション)、ロンドンオリンピック会場等をデザインしたトーマス・ヘザーウィック(Thomas Heatherwick)が2019年12月2日より開催される香港のデザインイベント、BODW 2019にスピーカーとして参加します。
イギリスのデザイン・ジーニアスであるトーマス・ヘザーウィックは、建築家とよく呼ばれますが、彼は建築家になるための教育を一切受けず、その代わりに3Dデザインを学びました。ダイナミックで楽しいと受け取られることが多い彼の作品は、ロンドンの「ローリングブリッジ(The Rolling Bridge)」からニュース・キオスクの「ペーパーハウス(Paperhouse)」、ロンドンのダブルデッカーバス、ロンドンオリンピックのトーチ、「スパンチェア(Spun Chair/magis)」や「フリクションテーブル(Friction Table)」などの小さな作品まで、様々な分野に及びます。
ヘザーウィックによれば、建築であれ、料理であれ、芸術であれ、人々の想像力を呼び起こすものは、すべてイノベーションのアイデアに基づいており、「創造(creation)」はこれらすべての核であり、魅力的な物事を結び付けるのだと言います。
恐らく、ヘザーウィックは何よりもインベンターと呼ばれるべき存在です。ヘザーウィックは子供の頃、インベンションについての本を多く読み、不合理だと思ったことを改善するためにモノをスケッチし、モノを作りました。後に、ヘザーウィックは、「インベンション」は学校がテーマとするものではないことに気づきました。なぜならば、科学、芸術、建築などを含むすべての科目では、クリエイティビティーが必要だからです。彼はまた、インベンターにとってのスタイルというものは存在しないことに気付きました。それというのもインベンターのミッションは、以前には存在しなかったアイデアを見つけることだからです。
ヘザーウィックは「問題解決(problem-solving)」することについて良く考えます。ヘザーウィックは常に物事を改善しようとしており、人々の考え方に興味を持ち、デザインする際には常に人々の考え方を理解しようとし、自らのコンセプトとデザインを改善しています。
ヘザーウィックは注目度の高い建築プロジェクトにより、次第に知られる存在になっています。ここ数年で、彼の建築プロジェクトは、南アフリカのZeitz MOCAA(2017年にオープン)、ロンドンの「コール・ドロップス・ヤード(Coal Drops Yard)」(2018年にオープン)、Googleカリフォルニア本社(BIGとのコラボレーション)、Googleロンドン(BIGとのコラボレーション)、ロンドンオリンピック会場のリニューアル、ニューヨークの「ベッセル(Vessel)」(2019年オープン)などに及び、様々なアワードを受賞し、建築界で最も注目を浴びる一人となっています。これらの権威あるプロジェクトに携わることにより、ヘザーウィックはテレンス・コンランとノーマン・フォスターから学べる機会を得ました。
恐らく、それはしかるべき時にしかるべき場所にいるということなのです。ステファン・ロス、バリー・ディラー、ラリー・ペイジなどの富裕層が公共の場を作ることに興味を持つようになったため、プロジェクトの建築家として選ばれたヘザーウィックは、富裕クライアントのビジョンに基づき、彼らがベストソリューションを見つけることを助け、都市に大きな恩恵を与えます。
トーマス・ヘザーウィックの講演に興味がある方は、香港デザインセンター(HKDC)が主催するBODW 2019のADF用早期割引(30%ディスカウント)が受けられますので、チケットをお求めの方は下記のサイトからお求め下さい!
bodw.com/aoyama
BODWについて
「BODW」は2002年のスタート以来、世界クラスのデザインイベントに成長しました。デザイン界の有名人が登壇するスピーカーのラインアップは、様々なデザイン領域とデザインマネジメントを包括し、これまでに16万人以上の業界人の参加を集めています。簡単な例を挙げれば、過去2年間のスピーカーには、オランダのリー・エーデルコート、Wallpaper *の元編集長兼クリエイティブディレクターのトニー・チェンバース、建築家の伊東豊雄、藤本壮介、イタリア人彫刻家のエドアルド・トレソルディ、英国デザイン評論家、作家のアリス・ローズソーンなどが参加しております。