第25回インターナショナル・ガーデン・フェスティバルのテーマは「可能性のエコロジー」
インターナショナル・ガーデン・フェスティバルは2024年6月22日から10月6日まで開催される第25回のテーマ「可能性のエコロジー」に選ばれたプロジェクトを発表。アーティスティック・ディレクターのエヴ・ドゥ・ガリー・ラマンクは25周年を記念して、庭園の未来を想像するデザイナーを募集し、30カ国のデザイナーから合計216のプロジェクトが提出された。
2024年版に選ばれた4つの庭園
クールール・ネイチャー:ヴァンデルヴェーケン、建築 + ペイザージュ|サン・ランベール | ケベック州、カナダ
クールール・ネイチャーは社会で庭が果たす役割についての不思議な研究である。社会性が低く、エコロジー指標も低いことを示している芝生やレジャー用品と、反射的かつエコロジー指標が高い瞑想的な庭を比較している。
未来の漂流:ジュリア・ラインズ・ウィルソン|アメリカ
セント・ローレンス・ビジョン2000行動計画において、生息地保護のための優先植物種が特定された25年後の現在、生息地保護にもかかわらずアンティコスティとラッシュ・アスターは未だに絶滅危惧種である。この庭園は過去と未来への問いかけとして提起している。
リールマン通り / オルガンマン通り:ピオニアプランター|ベルギー
フランダースのように人口が密集し都市化が進んだ地域において、家庭菜園や個人菜園が占める土地の割合は12%と推定される。これは、この地域の自然地域の総表面積の4倍に相当する。そのため、家庭菜園は気候変動の影響を軽減し、生物多様性の貧困化を食い止め、人々と自然がつながりを取り戻せる可能性を秘めている。
スーパーストラータ:マットオン|イタリア
地質学的な地図をメタファーにしたこの庭園の提案は、自然の自由と秩序を押し付けようとする人間との緊張関係を示している。
審査員特別アワード
- 「ようこそ、黄色いレンガの庭」アズーラ・ブルジョッティ(イタリア)
- 「ソニア & ナタリア・ダッコ「En Équilibre」(スペイン)
- 「アグアス」ジョマーリー・クルス・ガラルサ、ヴィルゲン・ベリオス・トーレス(プエルトリコ)
インターナショナル・ガーデン・フェスティバル
インターナショナル・ガーデン・フェスティバルは北米で最も重要なイベントのひとつであり、毎年開催される世界有数のガーデン・フェスティバルである。2000年の初開催以来180を超える現代庭園がグラン・メティスで展示され、カナダ国内のみならず、世界各地の屋外プロジェクトとして開催されている。毎年70人以上の建築家、造園家、デザイナーがさまざまな分野で手掛けた20以上のコンセプチュアル・ガーデンが展示される。
レ・ジャーダン・ド・メティス / レフォード庭園
カナダの国定史跡であり、ケベック州の遺産でもあるレ・ジャーダン・ド・メティス / レフォード庭園は、ガスペとセント・ローレンス河畔を訪れるなら必ず立ち寄りたい場所である。