タイムレスな家具とは

ポスタルコデザインスタジオが手がけるエキシビション「STAKKO Chunks & Blocks」が、カリモク家具が運営するKARIMOKU RESEARCH CENTERで2025年4月26日(土)から8月8日(金)まで開催される。本エキシビションはKARIMOKU RESEARCH CENTERによる「サーベイ」プロジェクトとしての取り組み。テーマ「TIMELESS CHANGE」に沿い、ポスタルコをリサーチャーとして迎え、時間の本質とその変化を探る構成となっている。

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本プロジェクトでは、モジュールという概念を通じ、変化し続ける現代の暮らしに適応する家具の可能性をポスタルコとともに探求。ライフスタイルの変化を受け入れながら、環境と共鳴し進化する家具の可能性を提示する。

「STAKKO Chunks & Blocks」

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使い手の身体の動きと調和し、日々の営みに静かに寄り添いながら、新たな選択肢へと自然に馴染んでいく存在である家具をポスタルコは「silent supporter(静かな支え手)」と呼ぶ。本展示では、ポスタルコがデザイン・発案し、カリモクが制作した新たなモジュールシステムと、それを活用した新たな空間を提案する。

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「STAKKO」は、その名の通りstacking(積み重ねる)と言う考え方を基に、ポスタルコとカリモクが共同で制作した。箱型のひとつのブロックを起点に、棚、椅子、テーブル、ソファなどへと自由にトランスフォームができるモジュラーシステムを採用。無限のバリエーションを生み出しながら、生活の変化に寄り添い、進化し続ける家具となっている。本製品には1990年代からカリモクが収納家具の引き出し作りの一部に採用してきた「ダブテール手法」(鳩の尾の形に似た「蟻ほぞ」と「あり穴」を組み合わせる伝統的な接合技法)の美しさそのものをデザイン要素のひとつとして採用、機能性と審美性を兼ね備えた仕上がりを追求している。

ポスタルコデザインスタジオ(Postalco Design Studio)

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日々の暮らしに着目した製品を、東京を拠点に作り続けているデザインスタジオ。衣服から家具、スペースデザイン、グラフィックデザインに至るまで、独自の考えを応用してきた。使い捨てが増える時代において日本製にこだわり、永く使われることを想定してデザインしている。

「STAKKO Chunks & Blocks」開催概要

会期2025年4月26日(土)~8月8日(金) ※土日曜定休
時間12:00~18:00
会場KARIMOKU RESEARCH CENTER 1F THE ARCHIVE
URLhttps://tinyurl.com/3m2e4dme