民藝100年と首里城正殿再建の節目に約100点を紹介
日本民藝館は高島屋を会場に展覧会「柳宗悦が出会った沖縄の美 琉球の民藝」を、日本橋高島屋S.C.で2026年8月26日から9月6日まで、大阪高島屋で9月9日から21日まで開催する。本展は民藝運動の理念が誕生して100年を迎える節目と、首里城正殿再建の節目にあわせて開催されるもの。柳宗悦が「宝の山」と称え、生涯にわたり称賛した沖縄工芸に焦点を当て、日本民藝館所蔵の琉球民藝コレクションを中心に約100点を紹介する。暮らしや芸能に根差した工芸とともに、芹沢銈介、河井寬次郎、濱田庄司ら民藝運動を支えた作家の作品も展示する。また、会場に隣接する催事会場では、全国各地の手仕事を紹介する展示・即売イベント「民藝展」も開催される。
柳宗悦が見出した沖縄の工芸を紹介
宗教哲学者・美術評論家の柳宗悦(1889年〜1961年)は、大正末期から昭和期にかけて民藝運動を提唱した人物として知られる。1938年から4度にわたり沖縄を訪れ、独自の風土から生まれた染織や陶器などの工芸を調査・蒐集した。柳は沖縄の工芸を「宝の山」と称え、その価値を生涯にわたって紹介し続けた。本展では、日本民藝館が所蔵する琉球民藝コレクションを中心に、暮らしの道具や芸能に関わる資料を通して、柳宗悦が見出した沖縄の美を紹介する。
染織から焼物まで約100点を展示
展示は「柳宗悦と沖縄民藝との出会い」を序章とし、「琉球の染物」「琉球の織物」「琉球の焼物」「琉球の風物」「沖縄と民藝運動の作家たち」の各章で構成される。紅型(びんがた)の衣裳や型紙、芭蕉布や絣、壺屋焼、抱瓶(だちびん)、厨子甕(ずしがめ)など、沖縄の暮らしや文化を支えてきた工芸品を展示するほか、芹沢銈介、河井寬次郎、濱田庄司、鈴木繁男らによる作品も紹介する。さらに、戦前の沖縄の風景や暮らしを記録した文化映画「琉球の民藝」の上映も予定されている。
- 木綿芋麻白地雲青海波菊牡丹文様紅型衣裳(123.3×121.0㎝、19世紀)
- 麻紺地井桁に古の字松竹梅紋様紅型風呂敷(48.5×49.0㎝、19世紀)
- 芋麻水色地波枝垂桜楓梅紋様紅型衣裳(152.0×125.0㎝、19世紀)
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- 芭蕉木綿白地手花手巾(82.0×24.0㎝、19世紀末~20世紀初期)
- 芭蕉経絣衣裳(124.0×123.6㎝、20世紀初期)
- 桐板白地経緯絣着物(139.0×115.0㎝、19世紀)
- 沖縄笠団扇文着物 芹沢銈介(丈160.0㎝、1960年頃)
- 飴釉白打双耳仏花器 壺屋(18.2×8.4㎝、19世紀)
- 白掛色差線彫蓋物 壺屋(11.0×11.0㎝、19世紀)
- 焼締按瓶 壺屋(26.3×21.4㎝、19世紀)
- あかとり(19.0×31.2×29.0㎝、1939年頃)
- (高21.6 径39.6㎝、1930〜50年代)
- 厨子甕(64.0×60.0×54.0㎝、第二尚氏時代)
- 紺地紋入鶴亀松竹梅文様紅型芝居幕(175.0×200.0㎝、19世紀)
- 型そめ琉球風物 芹沢銈介(62.4×79.4㎝、1939年)
- 呉須地辰砂花文扁壺 河井寬次郎(23.4×24.0×13.0㎝、1940年頃)
- 鉄絵共手土瓶 濱田庄司(25.8×19.0㎝、1941年)
- 色絵草花文福字皿 鈴木繁男(7.0×25.0㎝、1939年)
高島屋と民藝運動の歩み
高島屋は1934年に開催した「現代日本民藝展覧會」をはじめ、民藝運動の初期から柳宗悦らの活動に賛同し、「民藝展」を継続して開催してきた。本展では日本民藝館所蔵作品を中心に、沖縄の生活文化と工芸、そして民藝運動の歩みをあわせて紹介する。
展示・即売「民藝展」も同時開催
展覧会にあわせて、全国各地の手仕事を紹介する展示・即売イベント「民藝展」を開催する。浄法寺塗、小久慈焼、南部鉄器、松本民芸家具、瀬戸本業窯、出西窯、小鹿田焼、読谷山焼北窯、琉球ガラス、紅型など全国各地の民藝品を紹介するほか、民藝店や手仕事店が出展する。会場ではトークイベントやワークショップも予定されている。
「柳宗悦が出会った沖縄の美 琉球の民藝」開催概要
| 東京 | 2026年8月26日から9月6日まで |
| 会場 | 日本橋高島屋S.C. 本館8階ホール |
| 大阪 | 2026年9月9日から9月21日まで |
| 会場 | 大阪高島屋 7階グランドホール |
| URL | https://tinyurl.com/56bjumj4 |

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