スパイク・リー監督、シド・ミードへの靴製作の次は、ドイツ・ベルリンのピアニスト、ヘニング・シュミートに。

世界的映画監督や俳優、国内では宮内庁などに製作実績を持つ靴職人の三澤則行。フランス・カンヌ展示会、 ニューヨークのチェルシー、ロンドンでの個展に続いて、2019年12月にベルリンのピアニスト、ヘニング・シュミート (Henning Schmiedt) とコラボレーションし、芸術作品としての「奏でる靴」が誕生した。

adf-web-magazine-noriyuki misawa-8

adf-web-magazine-noriyuki misawa-6

ベルリンでの三澤とヘニングの靴製作プロジェクトは、2019年10月に世界最古のラジオハウス「Haus des
Rundfunks」という歴史的建造物の中でのヘニングの演奏から始まった。ヘニングは三澤のための楽曲を用意しており、三澤はヘニングの演奏を間近で聴きながら靴のイメージを膨らませた。三澤は、ヘニングの演奏に少しでも豊かな影響を与えたい、視覚的にも音楽を感じさせるような芸術的靴作品を製作したいという思いでベルリンと東京で2ヶ月をかけて「奏でる靴」を製作した。三澤は靴の納品のため再びベルリンを訪れ​、その際のヘニングの演奏の舞台はベルリンの歴史的な教会フィリップ・メランヒトンで行われ、荘厳な雰囲気の教会全体に音が響き渡った。

adf-web-magazine-noriyuki misawa-3

adf-web-magazine-noriyuki misawa-main

adf-web-magazine-noriyuki misawa-7

「今回の靴製作にはこれまで以上に多くの課題がありました。ヘニングさんの音楽、そしてベルリンからインスパイアされていること。快適で機能的なのはもちろん、本人の気持ちを高め演奏を豊かにするような美しい靴。お客さんから見た時、ステージ上で音楽の邪魔にならずに環境に溶け込むようなデザイン。そして最後に、靴単体としては芸術作品のような存在感を持つこと、です。一足の靴にこれらを全て盛り込むのは至難の技でした。教会ではこの靴を通して音が奏でられていることをはっきりと確かに感じることができました。」と三澤は語る。また、ベルリンでの本プロジェクトは近日公開予定の動画作品で視聴できる(www.noriyukimisawa.com)ほか、ヘニングの日本ツアーが2020年春に予定されている。

三澤則行 Noriyuki Misawa プロフィール

主な受賞歴
2010年 International Efficiency Contest of Shoemakers (ドイツ国際靴職人技能コンテスト)、金メダル、名誉賞、の両賞受賞。
2015年 第33回 日本革工芸展「文部科学大臣賞」受賞。 ほか多数

主な活動
2017年 カンヌ映画祭と連動し展示会開催(フランス・カンヌ)
2017年 ニューヨークのチェルシーのギャラリーで個展を開催 ​
2018年 イギリスロンドンのギャラリーで個展を開催
2019年 シド・ミード公式トリビュート作品を東京AXIS Galleryで展示
2018年, 2019年 宮内庁に納品

製作実績
シド・ミード(ビジュアル・フューチャリスト) 映画「スタートレック」「ブレードランナー」
スパイク・リー(映画監督)
エイドリアン・ブロディ(俳優)「戦場のピアニスト」アカデミー賞主演俳優賞受賞
アンガーリー・ライス  映画「ナイスガイズ」、「The Beguiled」
ミリセント・シモンズ  映画「クワイエット・プレイス」、「WONDERSTRUCK」など。