ヨーロッパ風の新しい食体験が楽しめる
モントリオールの新たなグルメスポット「Le Fou Fou」がヨーロッパ風の革新的なグルメホールとしてオープンした。カーボンレオ社との共同プロジェクトであるこの空間は、インテリアデザイン事務所Lemay Michaudによってデザインされ、訪れる人々に洗練された魅力と日々進化する食体験を提供する。
ロイヤルマウントの2階に位置するこのホールは、広々としたピアッツァを一望できる立地が特徴で、約3,000平方メートルのスペースには12の料理店舗、4つのバー、屋内外の席があり、900人以上を収容できる空間となっている。モントリオールの食文化シーンで一度は訪れるべき場所として注目されている。
個性あふれるデザイン
LemayMichaudのパートナーであり建築家のアン=マリー・ブリアンは、「このプロジェクトの主なインスピレーションは、プロヴァンスとフランスのビストロから得ました。それをモントリオールの都市文化と調和させ、独自の空間を生み出しました」と述べている。温かみのあるカラーリングが特徴で、自然を彷彿とさせるアースカラーや緑のトーンがヨーロッパのカフェを思わせる心地よさを演出している。また、研ぎ澄まされた都市要素として磨き上げられたコンクリートなどが使われ、エレガントな雰囲気が漂う。
- Photo credit: LemayMichaud
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異なる雰囲気を生み出す2つのエリア
スペースは大きく2つのエリアに分かれており、それぞれ時間帯に応じた異なる雰囲気を提供している。明るい側は自然光があふれ、家族連れにぴったりの温かい雰囲気が広がる一方、トーンダウンしている空間は夜の社交やイベントに適したフェスティブな空間として設計されており、昼夜問わず楽しめる柔軟な使い方が可能となっている。
- Photo credit: LemayMichaud
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新たなグルメホール体験
モントリオールは革新的なレストランや食空間が多く、グルメシーンでその名を知られているが、「Le Fou Fou」はその中でも独自のデザインと美食の提供で際立っている。伝統的なフードホールとは一線を画し、ショッピングの途中に立ち寄るだけでなく、食事そのものがイベントになるような没入型の体験を提供している。
- Photo credit: LemayMichaud
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アートと空間の融合
このプロジェクトの中心的な要素の一つが、LemayMichaudのグラフィックデザインチームが手掛けた巨大な壁画。この作品は、中央のエレベーターシャフトを覆うように描かれており、訪れる人々を独特な視覚体験へと誘う。魔法のリアリズムにインスパイアされたこの壁画は、空間に深みと想像力を与え、訪れるたびに新たな発見が待っている。
- Photo credit: LemayMichaud
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Lemay Michaud
1979年に設立されたLemayMichaudは、カナダ国内外で数多くのプロジェクトを手がけてきた建築およびインテリアデザイン事務所。ケベック、モントリオール、オタワにオフィスを構え、クライアントとの強い信頼関係を築きながら、優れたプロジェクトを実現している。