仮想環境ソフトもダメかと落ち込んだものの、ダメもとでもう一つの有名な仮想環境ソフトである VMware Fusion 11.5を試しにダウンロード。こちらは 30 日間の試用期間(期間後は 1 万円ほどで買切り)があります。 インストールまではすんなり進み、仮想環境上で走らせるOSも外付け HDD に保存しておいた「Mac OS Mojave インストール.app」が選択可能。これはもしかしたらと期待しながら、Mac OS Mojaveのセットアップを進めていき、ついにCatalinaの上にMojaveを立ち上げることに成功しました。

インストールした直後はエラーコード14などいくつかのエラーが出て Mojaveが立ち上がりませんでしたが、アプリを閉じて再起動させると何故かエラーは出なくなり、安定して起動するようになりました。問題は 32bit アプリが開けるかどうか。外付け HDD に移しておいた32bit アプリのいくつかを仮想環境の Mojave 上に移して開いてみたところ、JW-CAD.8.01b_for_Mac やArduinoは見事作動(厳密には JW-CAD for Mac を動かしているWine という 32bit アプリが作動)。

Resolume Arenaは一瞬起動しものの、仮想環境に割いているCPUの割合が2GBしかないため容量不足で作動できず。イラストレーターCS6はインストールの仕方に問題があったらしく開けませんでした。結果、32bitアプリケーションをMacbook Pro 2020 Mac OS Catalina 10.15.4でVMware Fusion 11.5を用いて開くことには成功したものの、容量が必要な重いアプリケーションの運用には向かないということがわかりました。

ただ、32bit アプリが絶対に動かせないわけではないということがわかったので、仮想環境の設定を調整したり、32bit アプリを動かすためのより良いアプリや方法を探したりすることで、重たい 32bit アプリも使えるようになる可能性は十分あるでしょう。

以下に、 Macbook Proで VMware Fusion 11.5を使用して 32bitアプリケーションを起動させる手順を記しておきます。まずは旧型の Macを利用して外付けHDDやSSDなどにMac OS Mojaveインストール.appをダウンロードしておきます。 次に VMware の公式サイトからVMware Fusion 11.5の試用をダウンロードします。 ダウンロードしたインストールイメージをクリックすると、インストーラが出てくるので、それをダブルクリックしてインストールを開始します。

ソフトの検証が終わると「”VMware Fusion”はインターネットからダウンロードされたアプリケーションです。開いてもよろしいですか?」という項目が出るので、「開く」を選択。

すると管理者アクセス権を求められるので、Macのユーザ名とパスワードを入力して「OK」を押します。

VMware Fusionの初期化が終わると「拡張機能がブロックされました」というポップアップが出てくるので、「”セキュリティ”環境設定を開く」を選択し、表示された「セキュリティとプライバシー」の「一般」の項目で「開発元”VMware,inc.”のシステムソフトウェアの読み込みがブロックされました。」の横に出ている「許可」というボタンを押します。(許可ボタンを押すにはウィンドウ左下のカギをクリックして解除する必要があります。)許可ができたら使用許諾を確認し、「同意する」をクリックします。

次にライセンスの確認が出てくるので、ライセンスを持っていない場合は「VMware Fusion 11.5 を30日間試用したいです。」という項目を選んで「続ける」ボタンを押します。ホームユーザー向けかプロ向けか選びます。

「VMware Fusionが変更を加えようとしています。」というポップアップが出てくるので、再びMacのユーザ名とパスワードを入力し、「OK」ボタンを押します。

「VMware Fusion 11.5をお試しいただきありがとうございます」と表示されるので、「完了」を押します。

インストールしたVMware Fusion 11.5を起動するとアクセシビリティの許可を求めるポップアップが出てくるので、「OK」を押していき、「”システム環境設定”を開く」か「拒否」という項目が書いてあるポップアップが出てきたら「”システム環境設定”を開く」を選びます。

するとセキュリティとプライバシーが立ち上がるので、まず「プライバシー」の項目に移動し、左にあるバーの中から「アクセシビリティ」を選択します。「下のアプリケーションにコンピュータの制御を許可。」というリストの中にVMware Fusionのアイコンがあるはずなので、左下のカギをクリックして選択を可能にし、チェックボックスにチェックを入れます。

VMware Fusionがコンピュータの制御権を得ると「インストール方法を選択」という画面が出てくるので、最初に外付けHDDもしくはSSDに保存しておいたMac OS Mojaveインストール.appを「ディスクまたはイメージからインストール」という項目にドラッグアンドドロップします。そうするとMac OS Mojaveのインストールが始まるので、通常のMac OSのインストールと同じように言語やエリアの設定を行なっていきます。

私の場合はMac OS Mojaveのインストールが完了したあとに出てきたウィンドウにエラーコード14などの表示が出てきて最初は上手く動きませんでしたが、一度アプリケーションを終了させてもう一度立ち上げるとエラーはでなくなりました。

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このようなエラーがいくつか出てきて起動しなかったので、一度アプリを終了。

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再びVMware Fusionを開くと何事もなかったかのようにMac OS Mojaveが立ち上がった。

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USBからJW-CAD.8.01b_for_Macをアプリケーションに落とし込み、試しに開いてみる。

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32bitアプリのJW CAD for Macが起動。仮想環境アプリを利用することでMacbook Pro 2020モデルでも32bitアプリが一応使えることがわかった。

Mac OS Mojaveを起動できるようになっても最初の内はVMware Fusionやセキュリティの設定の問題などでUSBや外付けHDDが認識されないなどの問題が出てくると思うので、その場合は問題への対処法を調べながら設定を調整する必要があります。

イラストレーターやフォトショップなどの重い画像編集ソフトをよく使用する人は、高いサブスクリプションを払ってでも最新のAdobe CCを導入した方が64bitシステムを性能をフルに活用できます。また、プロジェクションマッピングソフトなど動画を扱う重いソフトも32bitにこだわるより、可能であれば64bit対応のソフトに切り替えた方が良いでしょう。

ですが、全てのアプリが64bitに対応したアップデートを行なっているわけではありませんし、メインの仕事がグラフィックやウェブなどのデザインではなく、イラストレーターやフォトショップは時々使うだけだからCCはちょっと高すぎて費用対効果に合わないという人や、他の会社とのやりとりで32bitにしか対応していないソフトを使う必要があるという人もいるでしょう。そんな人はできたら2020モデルは買わずに、出荷時の初期OSがMojaveに設定されている2019以前のモデルのものを購入することをおすすめします。でないとパソコン本体の購入費用とは別に、アプリケーションを揃え直すのにも数万から10数万円のお金がかかります。それでも新しい2020以降のモデルに切り替える必要のある人や、もう購入してしまったという人は、32bitアプリを使う必要が生じたときにVM ware Fusion 11.5を使って32bitアプリが動かせないか試してみてください。

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