「ザ・ムーン・キャッチャー」がヴェネツィアビエンナーレ建築展のタイム・スペース・エグジスタンス2021に展示

建築を再考し、新しい生き方を再考し、革新的なアプローチを促進することを目的とし、いくつかの権威ある建築賞を受賞した学生プロジェクト「ムーンキャッチャー」が、ヴェネツィアビエンナーレエグジビション-タイム・スペース・エグジスタンス2021に展示された。これはヨーロッパ文化センターによって提示された展示会の第5版であり、プロジェクトは2021年5月22日から2021年11月21日までパラッツォモーラのバーチャルツアーで見ることができる。

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"The Moon Catcher" Photo credit : Piotr Smiechowicz

プロジェクトの説明

ロンドンの現代の問題は、ソーシャルメディアによってヘイトクライムが悪化していることだ。これはメンタルヘルス問題の増加にも関連しており、不安、うつ病、さらには自殺を考えている若者の大部分につながっている。今年約200万人のロンドン市民がメンタルヘルスに悪影響を及ぼされたと訴えており、主にソーシャルメディアテクノロジーやポストヒューマニズムなどの新たなトレンドに起因している。すでにセックスボットが欲望を満たすことができ、私たちの生活の最も親密な側面さえも孤立させている昨今、ラジオ4が実施した孤独感に関する実験では、16〜24歳の人々の40%が、Facebookなどのソーシャルメディアプラットフォームに「オンライン」の友達がたくさんいるにもかかわらず、孤独で孤立を感じている、と示された。

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"The Moon Catcher" Photo credit : Piotr Smiechowicz

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"The Moon Catcher" Photo credit : Piotr Smiechowicz

ソーホーのナイトライフ文化と性風俗産業の悪名高い歴史を理解した上で、ムーンキャッチャーは、若者が自然の美しさとつながり、画面の青い光を逃れ、エピクロス主義によって提供される身体とマインドの喜びを得られる空間を提案している。その空間では、日中は宇宙論とメンタルヘルスの知識を広げ、クレーターのある都会のビーチで羽を広げることができ、また夕暮れ時には”最新の流行”となった月光浴を行い、夜明けの最初の光とともにホテルの個室へと戻るまで月のサイクルから喜びを迎えることができる。

「可能性は無限なのか?」

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"The Moon Catcher" Photo credit : Piotr Smiechowicz

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"The Moon Catcher" Photo credit : Piotr Smiechowicz

ムーンキャッチャーの授賞歴

  • AMPベストオブベストウィナー:文化建築部門(2020) アーキテクチャマスタープライズ
  • AMP学生部門:その他のインテリアデザイン部門(2020年) アーキテクチャマスタープライズ
  • RIBA銀メダル表彰(2019):英国王立建築家協会
  • 審査員ノミネート賞:建築と景観のカテゴリー(2019) C-IDEAと台湾クリエイティブスターデザイン賞
  • AJ学生賞へのノミネート(2019):アーキテクツジャーナル

Photo credit : Piotr Smiechowicz

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"The Moon Catcher" Photo credit : Piotr Smiechowicz

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"The Moon Catcher" Photo credit : Piotr Smiechowicz

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Time Space Existence 2021 - The Venice Biennial Architecture Exhibition
Photo credit: London South Bank University

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ピョートル・スミエコーウィッチュ(Piotr Smiechowicz)

ピョートル・スミエコーウィッチュは、アート、建築、構造工学のバックグラウンドを持つ建築デザイナー。ポーランド、ポルトガル、イギリスに住み、デザインと文化へのさまざまなアプローチを吸収してきた。現在、公共の建物からロンドン中心部の商業および文化プロジェクトまで、さまざまな建築の類型の設計と建設に携わっている。またロンドンサウスバンク大学の上級講師でもあり、大学院コースおよびテクノロジーチューター内のデザインスタジオ23の共同リーダーでもある。 特に人間の行動と社会に関連する、新しいエネルギー、持続可能な開発の文脈における技術、および知覚の心理学の潜在的な使用に関するいくつかの個人的な研究プロジェクトに取り組んできた。孤独と孤立に対する建築と都市主義の影響に主に焦点を当て、最近では学生のための宇宙研究プロジェクトを準備し、地球上でのそのような技術の可能性についてのより良い理解を促進している。