武藤裕也 NFT写真展「Tokyo in 2020」をインターネット上の仮想現実空間「メタバース」上ギャラリーにて開催

武藤裕也NFT写真展「Tokyo in 2020」がインターネット上の仮想現実空間「メタバース」上ギャラリーにて2022年2月23日(水)より開催。2021年夏、コロナ禍のさなかの東京の輪郭をたどる日常をコンパクトカメラで記録。独自コントラクトにてNFT化した写真58点で構成。

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武藤裕也コメント

2021年夏の東京で過ごした日々を記録。
コロナ禍のさなか、様々な事象に翻弄されるままに過ごす私たちの姿に、まるで突然の激しい夕立をやり過ごすような無防備さを重ね見ていた。
警察官の多さにふと非日常であることを気付かされる程に、その祭典の輪郭は不明瞭で掴むことのできない、雨後の虹を眺めることにも似ている。
事象へ近づく実験的手段として、使い慣れた一眼レフカメラではなく、シャッターボタンを押すのみ、設定のできないコンパクトカメラを使用。現像液はその日の最高気温に設定しフィルム現像をした。自らも縛りのある環境において写真行為をする。
東京に時を同じくして過ごした私たちに共通した記憶と私的な記憶、そのつかみどころのなさを、事象に近づくための符号と個人的な記録を掛け合わせて浮かび上がらせた。

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NFTを用いた問いかけ

写真をNFT化し、ブロックチェーン上に刻むことで生まれる意味、新たな価値観への問いかけとしたいと考え、その強度を高める手段としてNFT化された写真を「Burn」してその保有権を破棄すると、ネガフィルム原版を手にすることができる仕組み。また、イレギュラーな現像工程を経たフィルム原板から、デジタル処理によって潜像を掬い上げる行為に2021年の国際大会開催のあり方を重ね視る。