植田正治、荒木経惟ら日本人写真家のプリント作品を展示・販売

銀座 蔦屋書店では、「The Beginning of Art Photography 写真をアートにした男 −石原悦郎コレクション Vol.2 <JAPANESE PHOTOGRAPY>」を2023年1月24日(火)から2月16日(木)の期間に開催する。日本で最初の写真のコマーシャル・ギャラリーを創設した伝説のギャラリスト、石原悦郎の活動と先駆性にフォーカスするこの展覧会では、木村伊兵衛、森山大道、植田正治、荒木経惟、石内都などの希少なプリント作品を展示・販売する。

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桑原 甲子雄「TOKYO 1936」展が開催された当時1980年のZEIT-FOTO SALON ( 東京 日本橋 )、 © Estate of Shigeo Anzaï

石原悦郎は、1978年に日本橋室町にて日本で最初のコマーシャル・フォト・ギャラリーである「ZEIT-FOTO SALON」を創設したギャラリスト。石原は写真の芸術性にいち早く気がつき写真画廊を創設。アンリ・カルティエ=ブレッソンなどの世界的巨匠らとパリで交流し、直接プリントを買い付けてきては日本で個展を開くことで、オリジナル・プリントの価値を根付かせ、日本人作家の発掘にも尽力した。1985年には国内初となる写真美術館「つくば写真美術館」を設立し、写真のキュレーターや評論家といった人材を育んでいった。

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木村 伊兵衛「秋田市追分、板塀」 1953年

写真家がアーティストとして活動し、写真が「アート」として受容されるようになった歴史を語る上で欠かすことのできない存在である石原悦郎。その活動の軌跡とそのコレクションにフォーカスする「The Beginning of Art Photography 写真をアートにした男」の第2回である本展では、日本の写真家とその作品に着目する。木村伊兵衛、植田正治、須田一政、桑原 甲子雄、また荒木経惟、森山大道、石内都など、石原悦郎との交友の中でキャリアを発展させたり、個展開催やプリント販売を行い、その後、国際的に高い評価を得ることになった日本人作家たちの希少なオリジナルプリント作品を展示・販売する。

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桑原 甲子雄「奉天康春街、瀋陽」1940年

作品展示作家

荒木 経惟、桑原 甲子雄、森山 大道、木村伊兵衛 、北井 一夫、橋本 照嵩、植田 正治、杉浦 邦恵、須田 一政、安齊 重男、石内 都 

作品販売について

展示作品は、2023年1⽉24⽇(火)10時30分より、店頭にて販売開始。

※作品はプレセールスの状況により、会期開始前に販売が終了することがある。

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植田 正治「落日」1935年頃

書籍『写真をアートにした男 石原悦郎とツァイト・フォト・サロン』販売

石原悦郎の生涯を追うことで、日本写真史を立体的に描いた単行本の待望の文庫化。2023年1⽉24⽇(火)10時30分より、店頭およびアートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」にて販売開始する。

  • 価格 | 880円(税込)
  • 判型|文庫判  400ページ
  • ISBN | 9784094072099
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『写真をアートにした男 石原悦郎とツァイト・フォト・サロン』

石原悦郎(いしはら えつろう)プロフィール

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1941年~2016年、東京都生まれ。ギャラリスト。日本橋室町に日本で最初のコマーシャル・フォト・ギャラリーであるZEIT-FOTO SALONを1978年に創設。カルティエ=ブレッソン、ブラッサイなど欧米の作家と交流し、彼らから直接オリジナルプリントを買い付け、日本に「アートとしての写真」という考え方を広める。同時に荒木経惟や森山大道といった日本を代表する写真家を世界に送り出し、2000年代に入ると中国や韓国といったアジア圏で自身のコレクション展を企画開催し大きな影響を与えた。一生涯を芸術に捧げ、写真に限らず、絵画やワイマール期のSPレコードの収集家としても、まとまったコレクションを築き上げた。

「写真をアートにした男 Vol.2」開催概要

会期2023年1⽉24⽇(火)〜2月16日(木)
会場10:30〜21:00 ※最終日は17時閉場
時間銀座 蔦屋書店 店内アートエディションコーナーショーケース・写真集コーナー
入場無料