展示概要
国立新美術館は、日本とハンガリーの外交関係開設150周年を記念し、ハンガリー最大の美術館であるブダペスト国立西洋美術館とハンガリー・ナショナル・ギャラリーのコレクション展「ブダペスト―ヨーロッパとハンガリーの美術400年」を2019年12月4日から2020年3月16日まで開催している。両館の所蔵品がまとまった形で日本で展示されるのは25年ぶりとなる。
ブダペスト国立西洋美術館は、ハンガリーを含むヨーロッパ美術を包括的に収蔵する美術館として1906年に開館した。コレクションの母体となった作品の多くは、エステルハージ家などハンガリーの貴族に由来するもの。他方ハンガリー・ナショナル・ギャラリーは、ハンガリー美術専門の機関として1957年に開設され、それまでブダペスト国立西洋美術館が有していたハンガリー美術が同ギャラリーに段階的に移管された。しかし、2012年に2館は一つの組織に統合され、収蔵分野の再編が進められている。2019年現在、ブダペスト国立西洋美術館はエジプトやギリシャ・ローマの古代作品及び中世末期から18世紀末までのヨーロッパとハンガリーの美術品を収蔵。一方のハンガリー・ナショナル・ギャラリーは、19世紀以降のハンガリー美術を収蔵するほか、19世紀以降の世界各国の美術も展示している。
本展はルネサンスから20世紀初頭まで、約400年にわたるヨーロッパとハンガリーの絵画、素描、彫刻の130点が一堂に会する。クラーナハ、ティツィアーノ、エル・グレコ、ルノワール、モネなど巨匠たちの作品に加えて、日本では目にする機会の少ない19、20世紀ハンガリーの作家たちの名作も多数展示される。「ドナウの真珠」と称されるハンガリーの首都ブダペストから来日する作品群を楽しめる良い機会となっている。
展示情報
展示会名 | ブダペスト―ヨーロッパとハンガリーの美術400年 |
会期 | 2019年12月4日(水)~2020年3月16日(月) |
開館時間 | 10:00~18:00 ※毎週金・土曜日は20:00まで ※入場は閉館の30分前まで |
場所 | 国立新美術館 企画展示室1E 〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2 |
閉館日 | 毎週火曜日、年末年始2019年12月24日(火)~2020年1月7日(火)休館 ※ただし、2月11日(火・祝)は開館、2月12日(水)は休館 |
入館料 | 1,700円(一般)、1,100円(大学生)、700円(高校生) |