身体と心の苦難から生まれたアート表現の全貌に迫る

東京美術はメキシコが誇る世界的画家フリーダ・カーロ(1907〜1954)の86点におよぶ絵画作品とポートレート写真を多数収録した『フリーダ・カーロ作品集』を2024年9月30日に刊行する。フリーダ・カーロは18歳の時に遭遇したバス事故により、生涯を苦しめる障害を負い、さらに夫ディエゴ・リベラの奔放な女性関係に悩まされながらも、独自の絵画表現でその人生を描いた。

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『フリーダ・カーロ作品集』カバー

彼女の作品は一度は忘れ去られたが、やがてその強烈な個性が再評価され、今では世界的巨匠として広く認知されている。本書は1980年代に日本でフリーダ・カーロを初めて紹介した著者 堀尾眞紀子が執筆したもので、翻訳に頼らないオリジナルな視点からフリーダの生涯と作品に迫る。A4変型という大判でフリーダの作品の細部までを堪能できる仕様となっている。adf-web-magazine-frida-kahlo's-collected-works-6adf-web-magazine-frida-kahlo's-collected-works-2

adf-web-magazine-frida-kahlo's-collected-works-3本書の特徴

  • フリーダ・カーロによる86点の絵画と彼女のポートレート写真を豊富に掲載
  • 美術史家・堀尾眞紀子による書き下ろしで、フリーダの人生と作品を詳しく解説
  • ポートレート写真やスナップ写真を多数収録し、彼女の人生の様々な側面に迫る
  • 和書のフリーダ・カーロ関連書籍の決定版

構成

  • 第1章:1907–1927 誕生と事故
  • 第2章:1928–1938 出会いと結婚
  • 第3章:1939–1949 折れた背骨と希望の木
  • 第4章:1950–1954 生命万歳

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フリーダ・カーロは鮮烈な自画像で知られるメキシコの芸術家で、メキシコ革命やその後の激動の時代に生きた存在感のある女性でもある。障害や夫の浮気に苦しみながらも、作品は力強い表現で人々を魅了し、ラテンアメリカの画家としては初めてルーヴル美術館に作品が収蔵される。彼女の自画像は過酷な運命に対峙する姿を描き、今でも多くの人々に共感を呼び起こしている。

堀尾眞紀子(ほりお まきこ) プロフィール

美術史家、文化学園大学名誉教授。東京藝術大学で美術を学び、フランス国立パリ美術工芸大学に留学。1987年にメキシコシティでフリーダ・カーロの作品に出会い、以来、独自取材を重ねて数々の著書を発表。日本におけるフリーダ・カーロ研究の第一人者となる。

『フリーダ・カーロ作品集』書籍情報

発売2024年9月30日
定価3,960円(税込)
仕様A4変型 / 192ページ
URLhttps://www.tokyo-bijutsu.co.jp/