2時間で読める教養の入り口「学びのきほん」著者初・美術の入門書

東京工業大学「未来の人類研究センター」初代センター長であり、MIT客員研究員も務めた注目の学者・伊藤亜紗。著書『記憶する体』でサントリー学芸賞を受賞するなど、「身体」をテーマにした執筆活動や各種メディア出演で話題を集めている。2023年1月26日に発売となった『NHK出版 学びのきほん 感性でよむ西洋美術』では、そんな伊藤が初めて、自身の専門分野「美学」「現代アート」と密接に関わる「西洋美術」について語る。「西洋美術史のきほん」を押さえた、盛りだくさんの巻頭カラー口絵も魅力となっている。adf-web-magazine-book_learning-western-art-read-senses

2500年もの歴史をもつ「西洋美術」。その膨大な歴史や作品を理解するのは至難の業であるが、5つの様式を「大づかみ」で見ていくと「この時代の作品はこんな感じ」という全体像が見えてくる。キーワードは「感性」。また、古代から20世紀まで約40点の名作を鑑賞して感じたことを言葉にすると、作品理解に一気に近づくことができる。「ルネサンスはなぜ重要なの?」「マネの何が革新的なの?」「ピカソはなぜ不思議な絵を描くの?」。情報や知識ではない、「感じつつ考える面白さ」を実体験できる美術の入門書となっている。

伊藤亜紗(いとう・あさ)

東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授、東京工業大学科学技術創成研究院未来の人類研究センター長。東京大学大学院人文社会系研究科美学芸術学専門分野博士課程修了(文学博士)。専門は美学、現代アート。著書に『ヴァレリーの芸術哲学、あるいは身体の解剖』(水声社)、『目の見えない人は世界をどう見ているのか』(光文社新書)、『目の見えないアスリートの身体論』(潮新書)、『どもる体』(医学書院)、『記憶する体』(春秋社)、『手の倫理』(講談社メチエ)、『体はゆく できるを科学する テクノロジー × 身体』(文藝春秋)など多数。

『NHK出版 学びのきほん 感性でよむ西洋美術』目次

  • はじめに
  • 第1章:ルネサンスの夜明け
  • 第2章:ルネサンス 「理性」を感じる
  • 第3章:バロック 「ドラマ」を感じる
  • 第4章:モダニズム 「生々しさ」を感じる
  • 第5章:キュビスム 「飛び出し」を感じる
  • 第6章:抽象画 「わからなさ」を感じる
  • おわりに

『NHK出版 学びのきほん 感性でよむ西洋美術』書籍情報

著者伊藤亜紗
出版社NHK出版
発売日2023年1月26日
定価792円(税込)
判型A5判
ページ数144ページ(内カラー32ページ)