光の彫刻空間「Light Sculpture」
アート集団チームラボは、マカオの teamLab SuperNature(チームラボ スーパーネイチャー)で展示している光の彫刻空間「Light Sculpture」を大規模リニューアルし、新作を多数発表した。本作は光の平面の集合によって立体物を構築する作品で、中空に巨大な光の彫刻空間が出現しうごめく。Light Sculptureマカオで初めて創られたシリーズ作品で、現在13作品で構成されている。
これまでもチームラボは、物質的ではない彫刻、それは人間が立体物として認知するが、物質でないがゆえに物理的にも境界が曖昧で、ある種身体との境界も曖昧になり得るような彫刻的な存在の表現に挑戦を続けてきた。東京・豊洲のチームラボプラネッツに展示している《The Infinite Crystal Universe》では、光の点の集合による彫刻空間を、上海のチームラボボーダレスにあるLight Sculpture - Lineシリーズでは、光の線の集合による彫刻空間を制作。今回のチームラボ スーパネイチャーでは、光の面の集合体が、立体や空間として認知される彫刻空間を創っている。
Light Sculptureシリーズの作品群
マカオのチームラボ スーパーネイチャー
チームラボ スーパーネイチャーは、高さ8メートルの大規模なチームラボの作品群による超巨大没入空間。5000平米の非常に複雑で高低差のある立体的な空間で、2023年6月1日のグランドオープンに際して大規模拡張した。本展は、人間と自然、そして世界への新しい認識を模索する作品群による「身体ごと没入するアート空間」。
チームラボの「Body Immersive」というコンセプトの巨大な作品に、人々は、他者と共に身体ごと没入し、また、他者と共に作品を創造し、作品と一体となる。そして、身体と作品との境界のない体験によって、自分と世界との間にある境界の認識を揺るがし、世界との連続的な新しい認識を模索する。