京都で「チームラボ 東寺 光の祭 -TOKIOインカラミ」を開催。歴史ある世界遺産をインタラクティブなアート空間に
チームラボは、京都府京都市にある世界遺産・東寺にて「チームラボ 東寺 光の祭 -TOKIOインカラミ」を開催する。創建からおよそ1200年の歴史を持ち、現存する唯一の平安京の遺構である東寺が、人々の存在によって変化するインタラクティブなアート空間に変身する。会期は2021年8月6日(金)から9月19日(日)まで。7月17日(土)からチケットの販売を開始する。
世界遺産の東寺は、日本一の高さを誇る木造塔である国宝の五重塔があり、創建からおよそ1200年で、現代において唯一残る平安京の遺構。唐で新しい仏教、密教を学んで帰国した弘法大師空海によって、真言密教の根本道場となったことから、日本で最初に密教寺院が誕生したと言われており、真言宗の総本山である。
当イベントは、チームラボが行っているアートプロジェクト「Digitized City」の一環として開催される。「Digitized City」とは、非物質的であるデジタルテクノロジーによって、建造物や場を物理的には一切変えることなく場がそのままアートになる、「街が街のままアートになる」というプロジェクト。「チームラボ 東寺 光の祭」は、東寺の空間を人々の存在によって変化するインタラクティブな光のアート空間に変える。
展示作品
瓢箪池に浮遊する呼応するランプ
水面に浮かぶランプは、それぞれ自律し浮遊している。人がランプの近くを通ると、もしくは風に吹かれて傾くと、強く輝き音色を響かせる。そのランプの光は、隣のランプに次々伝播し、音色を響かせながら、連続していく。伝播していく光は、必ず、全てのランプを一度だけ強く輝かせ、全てのランプに伝播する。ランプシェードは、ムラーノ・ガラス(ベネチアン・グラス)で制作。
講堂に咲く増殖する無量の生命
花々は誕生と死を繰り返しながら、増殖していく。増殖しすぎると、一斉に散って死んでいく。また、人々が花々に近くと、花々は散って死んでいく。作品は、コンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として以前の状態が複製されることなく、人々のふるまいの影響を受けながら、永遠に変化し続ける。
金堂の反転無分別
書かれた「空書」は、作品空間の中を全て同一方向に回転しているが、「超主観空間」の特性として、視覚的には、左回転も右回転も論理的に同等となる。そのため、意識によって、書は、左回りにも、右回りにもなる。
自立しつつも呼応する生命の森
高密度に立ち続ける光のovoid(卵形体)は、それぞれ自律している。ovoidは、人にかき分けられたり、風に吹かれたりして倒れると、立ち上がりながら光の色を変え、色特有の音色を響かせる。その周辺のovoidにも次々に呼応し、同じ色に変化し音色を響かせながら、連続していく。
自立しつつも呼応する生命と呼応する木々
立ち続ける光のovoid(卵形体)と、木々が光り輝く。光のovoidと木々の光は、それぞれ自律しており、ゆっくりと明滅している。
浮遊する、呼応する球体
光の球体は、それぞれ自律している。球体は、人が叩くと、もしくは、風が吹いた時、色を変え、色特有の音色を響かせる。その周辺の球体も次々と呼応し、同じ色に変化し音色を響かせながら連続していく。
具象と抽象 - 八島社と五重塔の狭間
東寺が建立される前から鎮座している八島社と五重塔の境界にある作品。人々が作品の中に入り止まってしばらくすると、新たな線の集合が生まれて広がっていく。作品によって、木々は平面のレイヤーとなる。
呼応する木々
木々が光り輝く。木々の光は、それぞれ自律しており、ゆっくりと呼吸するかのように明滅している。
「チームラボ 東寺 光の祭 -TOKIOインカラミ」開催概要
会期 | 2021年8月6日(金)~2021年9月19日(日) |
休み | 8月20日(金)、21日(土)、9月5日(日) |
会場 | 真言宗総本山 東寺(教王護国寺) 京都市南区九条町1 |
チケット情報 | 大人: 平日1,600円、土日祝2,200円、小中学生: 平日600円、土日祝800円 、未就学児: 無料 ※発売日: 2021年7月17日(土) |
公式サイト | https://www.teamlab.art/jp/e/toji/ |